桑名市
桑名市は,三重県北部に位置します.桑名の鋳物は江戸時代・徳川家康の家臣・本多忠勝が桑名藩主となり,鉄砲の製造を始めたのが起源といわれています.この他に,灯ろう,梵鐘,農具や鍋などが作られました.明治,大正期を通じて,「東の川口,西の桑名」と呼ばれる我が国二大鋳物産地が確立されました.戦後復興の流れのなかで,鋳物工場数は200を越えるようになり,市内に多数乱立していましたが,高度経済成長や市街化の進展とともに多くの工場が郊外や市外へと移転しました.
しかし,今も桑名駅を降りると「鋳物の街 くわな」の大きな看板が目に飛び込んできます.
八間通り
市内には,桑名の名産の蛤,折り鶴や七里の渡しなどのデザインの色とりどりのマンホールを見ることができます.
春日神社の銅鳥居
寛文7年(1667年)に7代桑名藩主松平定重によって建てられた青銅の鳥居です.桑名の鋳物師 辻内善右衛門種次によって鋳造されたもので,高さ690cm,笠木長さ810cm,柱回り57.5cmあります.
鋳造報国の石碑
桑名市市民会館にある「鋳造報国」という「鋳都桑名功労者之碑」です.昭和17年(1932年)に三重県鋳物工業組合が建てたものです.
七里の渡し
桑名宿は,東海道五十三次の江戸から数えて42番目の宿場町で,熱田宿「宮の渡し」から唯一の航路を渡って,桑名宿「七里の渡し」に着きます.七里の渡しには伊勢神宮の「一の鳥居」が建てられており,二十年に一度の遷宮で建て替えられます.