2023年8月30日(水曜日)13:30~15:00間にひろしまデジタルイノベーションセンター@東広島にて、広島産業振興機構主催で「鋳造CAEの活用事例紹介」セミナーがハイブリッドで開催されました。マツダ他、12社2団体約40名の方が対面とリモートで参加されました。
開会に際し、「鋳造業界の今後に期待する事」と称して、日本鋳造工学会中国四国支部長の中尾より、挨拶しました。次に主催者側からの今後のデジタル技術活用への提案をされ、そのあと2企業から事例紹介を行い、参加者の方々は鋳造CAEの重要性を認識されました。
最後に、セミナーを通じた、質疑応答&意見交換を行いました。参加企業からは、是非CAEを活用したい、その為の教育を充実させて欲しい、know-howを教えて欲しい等の要望があり、CAE先行企業のマツダへの協力依頼、広島産業振興機構での教育メニュー検討をお願いしました。また、日本鋳造工学会としても2回/年の研究発表会に枠を設けて、発表要請もしました。大変充実したセミナーとなり、継続して後援する事をお約束しました。
2023年8月30日(水曜日)13:30-15:00 ひろしまデジタルイノベーションセンター@東広島
事例紹介 ユーザー様より解析事例紹介:(株)生田合金鋳造所様、ヨシワ工業(株)様
日 時 | 概要 | |
1 | 13:30 | ご挨拶「鋳造業界の今後に期待すること」 /日本鋳造工学会中四国支部・支部長 中尾和浩 |
2 | 13:40 | 広島県の鋳造企業様を面談して感じたこと /主催者 1)ものづくりCAEエンジニアのビジョン ① ノウハウの見える化にCAEを活用 ② ひろデジと西部工業技術センターの役割 2)広島県の鋳造企業様のの実態調査(前半) ① 対象企業 ② 面談とアンケートの結果(前半) |
3 | 13:50 | 事例紹介1 はじめて鋳造CAEを体験して/ 1)生田合金鋳造所様の企業概要 2)生田合金鋳造所様のお困りごとの内容 3)製品の観察(欠陥の原因推測) 4)鋳造CAE解析の概要 5)対策方案のアイデア出しと鋳造CAEでの効果検証 6)成果と今後について |
4 | 14:10 | 事例紹介2 鋳造CAEを業務に定着させる工夫/ヨシワ工業(株)生産技術部 倉本聡子 様 1)会社概要 2)CAE活用の目指す姿 3)活動事例 ① 評価項目と閾値の設定 ② 冷却カーブの合わせ込み 4)今後の課題と計画 |
5 | 14:30 | 意見交換 今後の進め方/構想説明とご意見 /主催者&参加者 1)面談とアンケートの結果(後半)→ 課題の把握 2)鋳造CAEの活用促進に向けた 支援環境の提案 ① 鋳造CAEを活用するためのエコシステム ② 支援強化の案(料金) ③ 物性値のDBや 情報交換会/勉強会など 3)フリーディスカス |
※CAE とは?(https://www.cybernet.co.jp/ より引用紹介)
CAE(Computer Aided Engineering)とは、コンピュータを利用した工学支援システムのことです。 簡単に言うと、実際に試作や実験をしなくてもコンピュータ上でさまざまなシミュレーションをして、工学的問題を解決できるシステムを指します。