鋳造でしか作れない重要な産業機器の部品があります。
鋳造が、機械産業のサポーティングインダストリーと言われるのもそのためです。
鋳造業は、顧客の設計した部品の中で鋳造法でなければ製造できないものを製造して世界に貢献しています。

株式会社大田鋳造所は、船舶のプロペラ用中間軸受け・アルミ缶などの金属印刷機部品・生活を支える射出成型機の型(プラテン)・工作機械のベッド・鉄鋼業を支えるコークス製造炉の炉枠や炉蓋・自動車用などのプレス金型・印刷機部品・など多彩な鋳物部品を作っています。

株式会社大田鋳造所 https://www.ohtachuzousyo.co.jp/

物流の代表格「海運」に不可欠な大型船舶

物流の最も重要な業務の一つである輸送には、陸送、海運、空輸の3種類がありますが、他国との輸出入で利用されることが多いのが海運。コンテナ船やタンカー、RORO船、フェリーなど、様々な大型船舶が活躍しています。近年多様な娯楽施設が導入された豪華客船が次々と登場し、その人気から大型船舶の需要が高まっています。

航行するうえで欠かせない

「中間軸受」

それら大型船舶が航行するために必要な推進軸系を連結するのが中間軸で、軸位置を所定位置に保持し荷重を支えるという重要な軸系構成部品の一つが「中間軸受」。大田鋳造所は「中間軸受」の設計、鋳造、加工、塗装、組立を手がけています。「中間軸受」周辺で使用される油カバーやオイルカラー、ディスタンスリングなどの小部品は、グループ会社であるオーキャストタイで調達、加工しています。「中間軸受」は一つの船舶に数個しか使われず、船舶のサイズや仕様によって様々な対応が求められます。多品種少量生産を強みとする大田鋳造所だから、多様なニーズに応えることができるのです。

世界三大金属印刷機メーカーの

1社を支える

主にアルミやブリキが材質の缶詰や飲料缶などに印刷する「金属印刷機」のフレームにも、大田鋳造所の鋳造、加工が生かされています。アルミやブリキといった重い材質に印刷する際に印刷機の挙動を安定させるためには、しっかりとしたボディが不可欠です。それが大田鋳造所の供給するフレーム。世界に3社しかない金属印刷機メーカーの1社であり、国内では唯一の開発技術を持ち、国内シェアの9割を占めるトップメーカーを支えています。

工作機械の安定化で
製造業を支える

工作機械の部品の中でも、特に安定感が求められるのが「ベッド」です。ベッドとは工作機械を構成する主要な部品の一つで、各種工作機械において、案内面(互いに接しながら相対運動する二つの部品の運動の基準となる面)を持つ台のことです。大田鋳造所の鋳造、塗装、加工でつくり出されたベッドによって、工作機械の動きが安定するのです。