重さが3トンもあるという、馬に乗る武将の大きな銅像が、なんと馬の後ろ足2本だけ。
「ご当地武将銅像ランキング」にて、ランキング第1位になったそうです。山形市の広報ページから引用でご紹介。
市長のやまがた自慢「最上義光像と山形市のものづくり」
https://www.city.yamagata-yamagata.lg.jp/shiseijoho/shicho/1006787/1006792/1005480.html
ページ番号1005480 更新日 令和3年9月28日
霞城公園内にある最上義光像が、インターネットサイト「歴人マガジン」の「カッコよすぎ!ご当地武将銅像ランキング」にて、ランキング第1位として紹介されました。長谷堂合戦の追撃戦において指揮棒を持ち陣頭指揮を執っている騎馬像です。前足を高々と上げた馬にまたがり、今にも動き出しそうな、本当にカッコイイ銅像だと思います。
郷土の英雄である最上義光像が評価されたのは大変うれしいことですが、市民の皆さんにさらに知っていただきたいのは、この銅像の背景にある技術力の高さです。最上義光像のように、純粋に馬の後ろ足二本だけで立っている騎馬像は世界的に見ても極めてまれです。普通の騎馬像は一見、二本足で立っているようでも、実際には銅像の重みに耐えるための「支え」が何かしらの形でついているものがほとんどです。
銅像の重さは約3トン。「絶対に無理」と言われつつも、職人さんが奮起し伝統の技を結集して実現しました。まさに山形市のものづくりのレベルの高さを示す象徴的な存在といえるでしょう。
山形鋳物は約900年の歴史があり、その技術は脈々と受け継がれています。近年では、東京スカイツリーで使用されているエレベーターの滑車が山形市の企業(渡辺鋳造所)によって製造されたものであることがメディアでも取り上げられました。このような場所の滑車は取り換えがききませんので、よほどの耐久性がなければなりませんが、その困難を見事に克服したわけです。
こうしたエピソードは、山形の技術力を対外的にアピールする際の格好の事例です。私自身も市外の方とお会いした時にこうした話を積極的にするようにしています。市民の皆さんにも広く知っていただき、大いに自慢していきましょう!
(広報やまがた平成28年11月1日号掲載)