日本鋳造工学会中国四国支部では、人財育成の一環で、特に若手技術者育成のためにデジタル技術を活用したCAEを普及させることが出来ないか、検討しておりました。

 そんな中で、ひろしまデジタルイノベーションセンターに鋳造CAE講座開講の検討依頼をし、今年2月に鋳造CAE研修(初級)コースが開講され、3回の座学&実習、加えてオンラインを入れた相談会を経て、3月26日(火)に研修報告会が開催されました。
 8企業9名が受講され、全員が自信を持って課題報告されました。研修報告会では講師やオブザーバーからの質問やコメントもあり、受講生が理解を深めながらスキルアップしてきた姿が窺えました。

挨拶する日本鋳造工学会中国四国支部中尾支部長

 これまで、鋳造カレッジという総合的な教育スキームはありましたが、鋳造CAEに特化した教育の時間は取れず、如何に実務に役立つCAE教育をするかが課題でした。
 そんな中、ひろしまデジタルイノベーションセンターと西部工業技術センターが協力して広島県内の鋳造企業様のCAE活用状況を調査し、それを基にCAE活用に向けた提案をして頂きました。
 従来にないCAEの体験実習を含めてじっくり教育するもので、目指す方向が我々の思いと一致しており、鋳造CAEの先進企業に対しサポートを依頼する事をお約束し、開講に至りました。

 来年度は塾形式にステップアップされ、さらに中級コースも開講してもらえるとの事で、中国四国支部としてもこの研修を、引き続き支援していきたいと考えています。