鋳造は、高温で溶解した金属を型に流し込んで冷却凝固させる製法。
なので、型を作ることが第一歩。銑鉄鋳物ならば1500度の高温と、重い湯流れに耐える強度と、発生するガスを通過させることや、主型に砂を流し込んで作るための適度な流動性、金属が凝固した後で鋳物製品を容易に取り出せる解枠性などの多くの矛盾対立する要求に応えられることが必要で、更に回収・再生・再利用ができることが工業としては求められる。

そうした要求に応えるものとして「鋳物砂」が研究開発され、鋳物製造の現場で使われてきました。

現在は、銑鉄鋳物製造などに利用される鋳物砂は、主型用の砂や中子用の砂を含めて天然採掘や、合成砂があり大量に生産されています。

それらを、鋳物砂製造メーカーのHPなどからご紹介します。HPで国内外の工場見学ができるってありがたい。

 

トウチュウ(珪砂事業)

https://www.tochu.com/business/sand.html

海外では、オーストラリア・インドネシア・マレーシア・タイなど、広く海外にも資源開発の手を伸ばしています。採掘された原料砂は、いくつもの工程を経て不純物を除去。さらに粒の大きさによる分級処理を行ない、あらゆる 用途に適した珪砂を生産。

日本では島根県大田市に広がる温泉津(ゆのつ)鉱山。トウチュウの国内産の珪砂は、現在、この温泉津鉱山で主に採掘されています。ここの珪砂は、質・量ともに全国でもトップクラス。鋳物用としてはもちろん、高品質が求められるガラス原料にも優れた珪砂と言えます。

温泉津鉱山

温泉津鉱山

資源国であるオーストラリアにおいて、2箇所の特質な珪砂ソースを確保し、最新鋭の生産プロセスを揃えた自社工場で生産しています。

AUSTSAND MINING社(西豪州)で生産しているアルバニー珪砂は、粒度調整の幅が広く粗目から細目まで揃っている為、鋳物用として最適であり、又、SiO2の含有量が非常に高く、鉄分等の不純物の含有が極めて低く少ない珪砂であることから高品質ガラスにも最適な珪砂です。近年ではビーチスポーツや競馬ダート用途で水捌けも良いとの好評価を頂き採用されております。

KEMERTON SILICA SAND社で生産しているケマートン珪砂(西豪州)は、Al2O3、K2Oを適度に含有したシリカサンドです。
特に壜ガラス、板ガラス向に最適です。お客様の幅広いニーズに応える為、南の国から良品質の珪砂をお届けしています。
また、マレーシアにおいても、新たな珪砂ソースを確保し、現地法人会社との共同開発にて最新鋭の設備にて生産しております。

TERENGGANU SILICA CONSORTIUM社(マレーシア)で生産しているトレンガヌサンドは高純度シリカで、建材、ゴルフ場用途や非鉄金属の精錬用途に最適です。

ケマートン珪砂生産プロセス

ケマートン珪砂生産プロセス

  • アルバニー原鉱

    アルバニー原鉱

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  • アルバニー選鉱工場

    アルバニー選鉱工場

  • アルバニー ポートストックヤード

    アルバニー ポートストックヤード

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  • ケマートン ストックタワー&ヤード

    ケマートン ストックタワー&ヤード

  • ケマートン 選鉱工場

    ケマートン 選鉱工場

  • 専用船:富士須賀

    専用船:富士須賀

  • 本船揚げ荷役風景(専用船:富士須賀)

    本船揚げ荷役風景(専用船:富士須賀)

物流(専用船:富士須賀)

オーストラリアから
ハンディマックス級(*)の専用船で輸送しています

(*)ハンディマックス級とは、ばら積み貨物船のうち、 載貨重量トンが35,000 トンから60,000 トンの 範囲にあるものを指します。