鋳物には、中子が必要です。
日本で2位の銑鉄鋳物生産量を誇る島根県には、中国四国地方でトップクラスの中子生産量で、中子関連機械の開発も行う会社があります。

それが、株式会社大勢シェルです。以下、HPから引用でご紹介。

株式会社大勢シェル

会社概要 https://t-shell.co.jp/about
代表者 小澤俊孝
設立 1969年8月
資本金 1,000万円
従業員数 約90名(パートアルバイト含) 2023年7月現在
生産能力 1,200t/月
本社 〒699-0101 島根県松江市東出雲町揖屋3526-4
  TEL 0852-52-5218

沿革:(要約です)1969年桑名でシェル中子製造創業、1977年島根工場設立、1988年株式会社化、2000年自硬性中子生産開始、その後開発部・タイ進出・中子造型機などの機械製造事業化などを経て、2023年創業50周年記念で島根工場を本社とする。

経営者紹介 2代目社長の小澤俊孝氏は、社業だけでなく日本中子工業会会長を務めたなど中子業界にも大きく貢献。中子の製造現場改善に取り組む体制作りが実り、装置の改善から一歩進んで現場に必要な中子製造機械・中子砂プレヒーター・中子乾燥機の開発販売体制も構築。

技術・製品紹介(部分引用)

 会社の紹介サイト https://t-shell.co.jp/technology

積み重ねた経験と磨き続けた感性で物造りの高みへ

砂という無機物を、精度の優れた美しい中子に造り上げるのは人の手です。日々の温度変化や形状に左右される中子の仕上がりを均一に保つのは至難の業、マニュアル通りに誰もができるわけではありません。
いくつものブロックに分かれて複雑に入り組んだ中子。机上で設計できたからといって、砂で簡単に作れるとは限りません。
日々砂に触れ、指と目で確かめる-絶えず中子を扱い続け、感性を染み込ませてはじめて、それは可能になります。

長年幅広い業界の中子を手掛けてきたことによって、あらゆる中子の造型に対応できる技術、ノウハウを蓄積。近年では、その技術を進化させる為に中子の一段の品質向上、生産合理化を目的とした造型装置の製作に取り組み成果を上げており、装置の製作(プレヒーター、連続2次焼成炉)を事業化して販売を開始しました。時代を呼吸して、絶え間なく前進を続けております。

中子の主な納入業界

平成29年7月現在

大勢シェル 中子の主な納入業界

装置関係

プレヒーター装置、連続2次焼成炉、シェルモールド造型機

  • ●プレヒーター装置の特許は、国内・中国では登録済、タイ・インド・インドネシアでは申請済です。
    また、旭有機材㈱とは代理店契約を締結しています。
  • ●国内はもとより海外への納入実績もあり。近年は大手自動車メーカーへも納入。また、リピーターが増えてきております。

プレヒーター

  • 島根県発明協会 令和3年度島根発明協会会長賞受賞
  • 日本鋳造工学会 令和4年度豊田賞受賞

温風によるバブリングで砂温を上昇・保持するプレヒーター装置。従来の砂タンクに替えて装着し材料の温度をあらかじめ加熱・乾燥させることで、品質安定と生産性向上を図ります。
中子のピールバック防止や肉厚の均一化、排砂性を向上させるほか、硬化速度の促進、焼成時間の短縮も見込め、特に高品質かつ安定した中子製作に貢献します。

大勢シェル プレヒーター
 
大勢シェル プレヒーター
■装置名
RCS余熱乾燥装置
 
 

連続2次焼成炉

コンベア式でコンパクト、遠赤外線効果のカーボンヒーターを組み込んだ、全く新しいタイプの2次焼成炉を開発。従来の2次焼成方法に比べ、作業効率・品質共に、大幅アップを可能にしました。1次焼成直後の製品を、熱いまま連続2次焼成炉に投入、約6分間焼成することで、納得の硬化層を得られます。保管・移動・長時間の焼成といった手間のかかる工程を省け、作業時間の大幅短縮を実現。従来工法を刷新する、新発想の2次焼成炉です。

大勢シェル プレヒーター
 
大勢シェル プレヒーター
■装置名
連続2次焼成炉 CSB(CONTINUATION SECOND BAKE)

本社の地図

  • 〒699-0101
    島根県松江市東出雲町揖屋3526-4
  • TEL 0852-52-5218 FAX 0852-52-6178