2023年12月14日開催の日本鋳造工学会中国四国支部の講演会で、最後の特別講演で大同大学の前田 安郭(まえだ やすひろ)教授は、「鋳造CAEの技術動向と粒子法」の題で講演し、CAEの歴史や最近の状況、見えない湯流れや凝固をシミュレーションするCAEの重要性と、現実の鋳造条件や鋳造の観察や結果で違いを評価し対応関係を改善することが重要だと力説されました。
そこで、本ページでは、前田先生のHPとその一部をご紹介します。
流れ挙動可視化と湯流れ解析
湯流れ挙動可視化
ダイカスト法は良好な鋳肌状態を保ち、寸法精度、生産性に優れた鋳造方法ですが、高圧、高速充填するため圧入時に空気を巻き込んでしまうことがあり、それが欠陥の原因となることがあります。
本研究では、ダイカスト法における空気の巻き込みの発生や流れ挙動を観察するため、アルミニウムの溶湯を動粘性係数が比較的近い水とアクリル板を使用した型による可視化実験を行っています。
使用する水量の変更、射出速度一定や変速での圧入、圧入開始位置などの条件を変更し、空気の巻き込み発生位置の確認や気泡の挙動を追跡、さらには巻き込み量の定量化を試みています
以下省略