メールを利用する場合に、ファイル送信時にパスワードを掛けることが、多く利用されています。
理由は、メールシステムが平文のバケツリレー方式のため、傍受解読されやすいため。
しかし、パスワードをメールを分けてほぼ同時に送る方式は、両方のメールを解読されたら意味がありません。
メールシステムで、SSL/TLSを利用していればセキュリティが高まりますが、多くの日本のメールシステムは利用していないようです。
※ POPS(POP3S): POP3 over SSL/TLSの略で、POP3の受信を暗号化
SMTPS:送信のSMTPを、SSL/TLS暗号化技術を用いて保護した通信方式
※筆者の利用しているある送受信メールシステム(OCN系)では、上記のSSL/TLSは利用できないようです。
OCNのWebメール設定解説サイトでは、標準でSSLを利用する設定になっています。
OCNのWebメール設定値と基本仕様
https://support.ocn.ne.jp/personal/purpose/detail/pid2990021006/
メールシステムのセキュリティを考える場合は、SSL採用メールか、なければSSL(暗号通信)システムを利用するWebメールの方が、安全度が高いと考えられます。
秘匿必要情報を送信必要な場合は、多くの人が利用しているWebメールがお勧めのようです。
Geminiに質問した回答を下記にご紹介します。
SSL(Secure Sockets Layer)を利用しているウェブメールサービスは多数存在します。現代の主要なウェブメールサービスは、ほとんどがSSL/TLS(Transport Layer Security)暗号化に対応しており、ユーザーの通信を保護しています。以下に、いくつかの代表的なウェブメールサービスと、SSL/TLSに関する情報を示します。
主要なウェブメールサービスとSSL/TLS:
- Gmail:
- Googleが提供するGmailは、常にHTTPSを使用しており、SSL/TLS暗号化によって通信を保護しています。
- これにより、ユーザーのメール内容やアカウント情報が第三者に傍受されるリスクを軽減しています。
- Yahoo!メール:
- Yahoo!メールもSSL/TLS暗号化に対応しており、安全なメール通信を提供しています。
- 同様に、ユーザーのプライバシー保護に努めています。
- Outlook.com:
- MicrosoftのOutlook.comも、SSL/TLS暗号化を使用してユーザーのメールを保護しています。
- これにより、安全なメールの送受信が可能です。
- プロバイダ提供のウェブメール:
- 各インターネットサービスプロバイダ(ISP)が提供するウェブメールも、SSL/TLSに対応している場合がほとんどです。ご利用のプロバイダの情報を確認してください。
SSL/TLSによる保護:
- SSL/TLS暗号化は、ウェブブラウザとメールサーバー間の通信を暗号化し、第三者によるデータの盗聴や改ざんを防ぎます。
- これにより、ログイン情報、メール内容、添付ファイルなどの機密情報が保護されます。
注意点:
- SSL/TLS暗号化は、あくまで通信経路を保護するものであり、メールの内容自体を完全に保護するものではありません。
- フィッシング詐欺やマルウェア感染など、他のセキュリティリスクにも注意が必要です。
- ウェブメールを利用する際は、常に最新のブラウザを使用し、セキュリティソフトを導入するなどの対策をしましょう。
ご自身の利用しているウェブメールプロバイダのセキュリティ情報を確認することで、より詳細な情報を得ることができます。
SSL/TLSとは?
SSL(Secure Sockets Layer)/TLS(Transport Layer Security)は、主に以下の情報を保護します。
- 通信経路:
- SSL/TLSは、クライアント(ブラウザなど)とサーバー間の通信を暗号化します。これにより、第三者が通信内容を盗聴したり、改ざんしたりすることを防ぎます。
- 具体的には、通信中にやり取りされるデータ(例えば、ログイン情報、クレジットカード情報、個人情報など)が暗号化され、安全に送信されます。
- 内容:
- SSL/TLSは、通信内容自体も暗号化します。つまり、通信経路上でデータが傍受されたとしても、暗号化されているため、第三者はその内容を解読できません。
- SSL証明書は、ウェブサイトの身元を認証し、暗号化された接続を可能にするデジタル文書です。ウェブサーバーとブラウザの間に安全なリンクを確立し、送信されるデータのプライバシーとセキュリティを確保します。
つまり、SSL/TLSは通信経路だけでなく、通信内容も保護します。
ただし、下記の点に要注意
発信者側とWebサーバー側と受信者側では、メール内容は暗号化されていないので、そちらからの漏洩可能性あり
メール内容の暗号化:
- メールの内容自体を完全に保護するものではありません。S/MIME(Secure/Multipurpose Internet Mail Extensions)やPGP(Pretty Good Privacy)などの技術は、メールの内容自体を暗号化するために使用されます。
届いたメール本体も暗号化されたまま。解除するには復号手順が必要だと。