第20回非鉄鋳物高度化技術研究会は、軽金属学会北海道支部との共催で、令和元年9月4日(水)午後13時30分から北海道民活動センター(かでる27/札幌市)の940会議室で開催されました。
研究会は、吉田 誠 氏 (早稲田大学)を講師に迎え、「自動車の軽量化と軽金属材料の適用」と題して講演会を行いました。
講演に先立ち、主催者を代表して日本鋳造工学会北海道支部の非鉄鋳物高度化技術研究会の主査を務める柴田義光氏(室蘭工業大学)が挨拶と講師の紹介がありました。
柴田研究会主査が挨拶
講演は、鋳物の残留応力と変形の解析技術に関する早稲田大学での研究の成果から、アルミ合金に生じる残留応力の解析と予測、鋳型拘束による鋳鉄鋳物の変形予測、凝固割れの予測について、それぞれ世界での研究道工を交えながら詳細な技術紹介がありました。
続いて、非熱処理Al-Mg系ダイカスト合金の材料開発に関して、品質と機械的性質の向上、鋳造割れの防止を目的として、実験結果に基づいた合金組成の絞り込みの経過と、実用鋳物に応用した場合の効果について技術紹介がありました。
質疑応答では、鋳物の変形メカニズムや欠陥評価法などについて質疑が交わされました。
講演を行う吉田氏 |
講演会の様子 |