活動レポート

令和7年度 技術セミナー『金属3Dプリンタが切り開く生産技術の未来』 NEW!

令和7年度 技術セミナー

『金属3Dプリンタが切り開く生産技術の未来』 開催報告

非鉄鋳物高度化技術研究会 主査     

室蘭工大 柴田 義光  

    開催日 2025年7月18日(金)13:00~16:30
    主 催 公益社団法人日本鋳造工学会 北海道支部
    共 催 苫小牧市、 室蘭工業大学
    協 力 三菱電機株式会社、  株式会社RYODEN

 

 会員企業の技術力向上と地域産業の振興を目的として、金属3Dプリンタに関する技術セミナーを開催しました。北海道内外から3名の講師をお招きし、現地参加25名、Web参加10名の計35名にご参加いただきました。

 (地独)北海道立総合研究機構 工業試験場 材料技術部の鈴木逸人氏からは、2010年より運用しているレーザ粉末床溶融結合法(PBF-LB)装置について、金属・セラミックス複合材料の造形技術や新規多孔質構造の研究をご紹介いただきました。また、三菱電機株式会社 メカトロ営業統括部 技術担当部長の長濱義郎氏からは、「三菱電機 ワイヤ・レーザ金属プリンタ(AZ600)が提案する新たなモノづくり」と題し、同社のソリッドワイヤー3D造形システムの造形品質向上技術や造形事例、新機能である加工トレーサビリティシステムや稼働監視・遠隔支援(Remote-4U)についてご説明いただきました。さらに、秋田県産業技術センター 素形材開発部の黒沢憲吾氏からは、「ワイヤ・レーザDED式金属AMを活用した秋田県における技術支援」と題し、県内企業と連携して検討したランナや金型製造への適用事例などをご紹介いただきました。

 アンケート結果では、セミナー全体の満足度は平均85%と高く、最新の金属3D積層技術に関する情報を得られて非常に良かったとの声が多く寄せられました。ワイヤー積層技術の進化に感動した、今後は人や作業が不要になる日も近いのではないかといったご感想もあり、業界の最新動向や海外の需要も含めて、分かりやすい講習会となったと考えております。

  

開会挨拶 室蘭工大 柴田 准教授

(地独)北海道立総合研究機構 鈴木 氏

三菱電機株式会社 長濱 氏

秋田県産業技術センター 黒沢 氏