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Vol.88 No.9 北海道YFEの活動とリケジョ応援プロジェクト@旭川

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Vol.88 No.9 北海道YFEの活動とリケジョ応援プロジェクト@旭川

今月のYFEだよりは北海道支部で取り組んでいる若手技術者の育成の一環として旭川高専で開催された,中学生を対象とした理系学生応援プロジェクトのご紹介です.

北海道YFEの活動

 北海道支部は小所帯ですが,支部のYFEとしては若手技術者の研修を続けています.本年度は札幌を会場として4月21日に鋳造現場技術研修会を開催しました.

 2年ほど前に生型の自動ラインを新設した(株)村瀬鉄工所の札幌工場にて現場見学会を実施しました.造型から注湯までの自動化ラインを間近でじっくりと見学したほか,仕上げ工程と水道管の検査工程など水道管をはじめとする製品の工程を一通り見せていただきました.

 研修会では,日下レアメタル研究所の鹿毛秀彦氏をお招きして「溶湯処理技術の基本と動向」と題して,接種・球状化剤の作用のみならず,その発展の経緯や現状について解説いただきました.例年より多くの参加者があり,関心の高さを伺わせました.

理系学生応援プロジェクト

 そして本年度は,日本鋳造工学会の理系学生応援プロジェクト(リケジョ応援プロジェクト)を,8月4・5日の日程で旭川高専にて開催いたしました.

 旭川での開催は初めてとなりますので,室蘭工大の清水研究室と合同での実施体制としました.これまでの当プロジェクトは高校生を対象としておりましたが,高専での開催ということで,中学生を対象とし,札幌の中学校の美術部員女子生徒9名と顧問の先生に参加いただきました.

 初日は室蘭工大の清水先生の鋳物とものづくりについての講義から始まり,まずホワイトメタルでカントリーサインを鋳造しました.その日は旭川市内に一泊し,翌日は朝からジンギスカン鍋の鋳造に挑戦しました.北海道らしからぬ蒸し暑さの中,汗をかきながら一生懸命鋳型をつくり,鋳鉄の溶湯を注湯するときには初めて目にする熱く輝く溶湯の流れる様子に大きな歓声があがりました.

 それぞれが作った鋳物を手に,2日間の体験を終え帰途につきました.この経験がものづくりと鋳造への関心を大いに高めてくれたものと思います.

連絡先

(公社)日本鋳造工学会 北海道支部YFE 堀川 紀孝  
〒071-8142 旭川市春光台2条2丁目1-6 旭川工業高等専門学校 TEL/FAX : 0166-55-8025
E-mail : horikawa@asahikawa-nct.ac.jp

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