第7回:オンライン講座「理事による技術・情報・文化発信講座」(会員聴講無料)のご案内
オンライン講座「理事による技術・情報・文化発信講座」 第7回のご案内
公益社団法人日本鋳造工学会では,理事(有志)による無料で聴講できるWEB講座を開設しました.会員の皆様には無料でご聴講いただけます.日本鋳造工学会の会員,若手・中堅の方,技術・業務面においてヒントを探しておられる方,いまさら聞けない話など,鋳造に関わる専門家が解説するこの機会をぜひご利用いただき,鋳造工学への理解を深めていただきたく,ご案内申し上げます.
第7回は3名の講師により,生砂と設備管理,鋳造業におけるロボット活用,中・大物鋳鋼量産品生産に関する講演を予定しております.どうぞふるってご聴講ください.
オンライン講座スケジュール
*本講座はZoomを使用したオンライン講座です.必要なアプリケーションのインストール,通信環境は参加者ご自身で用意ください.
*日本鋳造工学会会員(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)を受講対象としています.ただし,維持会員は代表者他1~4口は5名まで,5口以上は10名までご参加いただけます.
*現在会員でない方はご入会いただくことで聴講が可能です.本講座聴講希望の方は入会金が無料となりますので,積極的なご入会をお待ちしております.
参加方法
【日本鋳造工学会会員の方(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)】
・6月**日配信のメールマガジンに記載されているURLからサイトにアクセスし,申込フォームに必要事項入力の上送信ください.折り返し参加方法を記したメールが届きます.
・メールマガジンが届かない,あるいはメールアドレス未登録の方は下記フォームからお申込みください.折り返しご案内を送信します(次回もメールマガジンでご案内を配信しますので,メールアドレスをご登録(更新)いただくことをお勧めします).
↓こちらからご登録ください↓
【会員以外の方】
・下記より,日本鋳造工学会へのご入会手続きをお願いいたします.
・本講座参加者の方は入会金が無料になります.この機にぜひご入会ください.
入会申込フォーム最下部の備考欄に「理事によるオンライン講座」とご記入ください.
↓入会はこちらから↓
【 第7回 】7月19日(土) 13:00~15:50
1)13:00~13:50 講師:花井 崇(新東工業(株))
テーマ:生型プロセスにおける生砂と鋳造設備の管理
生型プロセスでは,生砂の管理と鋳造設備の管理が重要である.生砂は珪砂にベントナイトと水を加えて混練され,粘結力を発揮する.そのため,日常的な水分管理と砂の温度管理,定期的な砂試験による砂性状の把握から,適正な管理範囲での砂性状の維持に努める.
鋳造ラインでは造型機で鋳型を作り,溶湯を流し込む注湯装置や鋳物製品と砂型を分離する装置などから複数の装置から成り立っており,よい鋳物づくりの実現には設備の維持管理も重要である.
<10分間休憩>
2)14:00~14:50 講師:野田善之(山梨大学大学院)
テーマ:鋳造業におけるロボット技術の活用
近年,製造業のみならず多分野でロボット技術の活用が求められている.ロボットは作業者に代わって多彩な作業を自動化できる点やロボットの活用方法を身につけると容易にカスタマイズできる点などのメリットがある.一方で,従来の専業機械とは異なり,ロボットを活用するためには用途に応じた治具設計や動作ティーチング,安全対策が求められる.本講座では産業用ロボットや協働ロボットの基礎から鋳造業への活用を踏まえたロボット技術について紹介する.
<10分間休憩>
3)15:00~15:50 講師:小川兼司((株)小松製作所)
テーマ:中/大物鋳鋼量産品の生産工程について
建設機械は,生産の波が非常に大きい(いわゆるボラティリティ性が高い)一方で,高強度・高耐久が要求される部位での鋳鋼品の使用比率が非常に高いという特徴がある.鋳造業界として鋳鋼が占める割合は10%に満たないため,内製によりQDC(品質・生産量・コスト)を安定化させており,本講座では自社ラインを例に挙げながら鋳鋼品の生産工程とQDCの勘所について紹介する.