「鋳造の基礎講座」開講のご案内(第5回:6月19日(土))

オンライン講座「鋳造の基礎講座」第5回:「会長特別講演」と
「鋳物や鋳造材の高付加価値化,シミュレーションと凝固の直接観察」開講のご案内

公益社団法人日本鋳造工学会では、コロナ禍においても人材育成が必要との観点から、若い人に向けて鋳造の基礎から応用までをわかりやすく学べる「鋳造の基礎講座」を無料で開設することとしました。オンラインで無料の講座であることから会員を対象としています。
講座は、月1回を予定し下記のスケジュールで分野別に計画しています。鋳造の各分野を専門家が解説するこの機会をぜひご利用いただき,鋳造工学への理解を深めていただきたく,どうぞ積極的にご参加ください.講師はすべて学会の本部理事が務めています.

参加方法

【日本鋳造工学会会員の方(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)】

・5月27日配信のメールマガジンに記載されているURLから「鋳造の基礎講座」のサイトにアクセスし,申込フォームに必要事項入力の上送信ください.折り返し参加方法を記したメールが届きます.

・メールマガジンが届かない,あるいはメールアドレス未登録の方は下記フォームからお申込みください.折り返しご案内を送信します(次回もメールマガジンでご案内を配信しますので,メールアドレスをご登録(更新)いただくことをお勧めします).
↓こちらからご登録ください↓

 

 

【会員以外の方】

・下記より,日本鋳造工学会へのご入会手続きをお願いいたします.
本講座参加者の方は入会金が無料になります.この機にぜひご入会ください.
入会申込フォーム最下部の備考欄に「鋳鉄の基礎講座聴講希望」とご記入ください
↓入会はこちらから↓

【 第5回 】 「会長特別講演」と「鋳物や鋳造材の高付加価値化,シミュレーションと凝固の直接観察」

6月19日(土) 13:00~17:10

1)13:00~14:00 【特別講演】 清水一道(日本鋳造工学会会長 室蘭工業大学)

 テーマ;2020−2021年度 学会の運営指針

会長が考える2020−2021年度 学会の運営指針,第3期長期ビジョン“戦略課題1”環境の変化に対応する技術革新に繋がる基礎研究の推進, SDGsを考慮した鋳造業界のあり方の中で,素材に関し、鋳造材料の高付加価値化及びサステナブル化について解説する.

2)14:00~15:00 講師:黒川 豊(㈱ツチヨシ産業 本会理事)

 テーマ;鋳型(生型,特殊鋳型)の概説,並びに再生や人工砂使用による環境負荷低減

数多くの鋳型が開発・改良されてきたが,現用される鋳型は材質や製品ごとにほぼ決まってきた.現用の鋳型について,基礎と特徴を概説する.また,硅砂資源の枯渇から再生が進んできて.更には,いずれは硅砂に置き換わるであろう人工砂の適用が増えてきている.再生方式や再生砂の特徴,人工砂の種類と特徴について概説する.

<10分間休憩>

3)15:10~16:10 講師:前田安郭 (大同大学 本会理事,研究委員長)

 テーマ;砂型の造型メカニズムとシミュレーション及び粒子法とは

生砂型や自硬性鋳型,シェル鋳型など砂型は,連続体ではない砂粒子の圧密化メカニズムで搗き固まります.この圧密化メカニズムついて概説します.また鋳造CAEの中で「粒子法」が注目されていますが,砂粒子を対象にする粒子法と,溶湯など連続体について粒子を用いて解く粒子法があります.これらについて概説します.

4)16:10~17:10 講師:杉山 明 (大阪産業大学 本会理事)

 テーマ;鋳鉄の湯流れと凝固(直接観察を主体に)

鋳造時の湯流れと凝固過程に焦点をあて,直接観察結果を照会すると共に特徴を解説する.実際の溶融鋳鉄の流動や,凝固過程を知ることは,方案設計等に大いに役立つと考えられる.湯流れについては,CAEによる予測結果を紹介し,CAEの有効性についても検討する.


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