この1年は,新型コロナウィルスへの感染対策やオンラインシステムの利用など工夫を凝らして活動してまいりました.2022年のYFE活動を振り返り,ご報告いたします.

2022年も前年度までと同様,新型コロナウィルス感染症拡大の影響は色濃く,様々な制限がある中でのYFE活動を余儀なくされる状況ではありました.しかし,感染対策やオンラインシステムの活用などにより,本年度はYFE大会をハイブリット開催し,各支部においても様々な活動が行われました.

○YFE大会の開催
 本年度は,大同大学とオンラインのハイブリッドで行われた第179回全国講演大会にてYFE大会を開催しました.第一部は現場技術改善事例の講演が行われました.8件の講演では,現場の困りごとに対する取組みが分かりやすく説明され,大変参考になる事例ばかりでした.第二部では,前半に各支部での活動紹介,後半にテーマを「出会いと発見,そして共働へ 〜鋳造技士会と共に取り組むYFE活動の活性化に向けて〜」として,鋳造技士との交流のもとに鋳造技術を発展させる取り組みについての討議という内容で実施されました.鋳造技士の方々と共にこれからの鋳造技術の発展を真剣に考え,今後の技術交流や共催イベント,若手教育についてなど様々な話合いがなされたことが印象的でした.また,広島大学でハイブリッド開催された第180回全国講演大会においては,中国・四国支部主催でYFE特別展示が行われ,広島大学のカーボンニュートラルへの取組みの展示や広島県鋳物工業協同組合作製の「時を鋳込む」のリバイバル上映がなされました.本年度は,全国講演大会に併せた現地開催のYFE企画が増え,コロナ以前の活動への復帰の兆しに加え,オンラインなどのツールを使用した新しいYFE活動の形が形成されていると感じる大会でした.

○各支部の活動
 本年度の各支部の活動は,現地イベントとオンラインイベントをうまく使い分けて実施されました.現地イベントとしては,多数の支部で子供いもの教室が開催されました.前述の第179回全国講演大会でも子供いもの教室が実施されており,東海YFEとして実に3年ぶりの開催となったとのことです.他の支部についても,久しぶりにいもの教室を開催したというところが複数見られました.子供たちに鋳物について知ってほしいという思いのもと,感染対策をしっかり行った上で,各支部ともに勢力的に取組んでいました.子供たちも鋳造体験を大いに喜んでいたようです.

第179回全国講演大会での 子供鋳物教室の様子


 また,各支部でオンライン勉強会が開催されました.現在,主催支部以外の遠方からでも参加できるようにという思いも込めて,学会ホームページの「YFE行事案内」にて各支部の開催イベントが掲載されております.この効果もあり,勉強会には様々な支部の会員の方が参加されるようになってきました.コロナ前には実施されていなかった各支部の垣根を超えた若手技術者の勉強の場として,今後も継続した活動にしていきたいと思います.この各支部主催の勉強会は,内容も各支部で趣向を凝らした大変有意義なものとなっています.ご興味がある方は是非ご参加いただければ幸いです.

 このように,本年度は積極的にYFE活動に取組めたのではないかと思っております.この数年で,オンラインツールの普及により物理的距離を気にせず,幅広い方々と交流ができるようになりました.しかし,一方で様々な会の前や後にじっくりと時間をとって顔を合わせて深く交流する機会というのは,まだまだ以前のようには戻っておらず,若干の物足りなさも感じます.少しでも早く制限なく活動できる状況を取り戻しせたらと切に願うはかりです.オンラインツールも活用しながら,広くかつ深く若手技術者が交流し,鋳造技術の発展に貢献していけるよう,全国のYFE委員で協力して今後も活動をしてまいります.

連絡先
(公社)日本鋳造工学会 YFE事務局
(地独)東京都立産業技術研究センター 千葉 浩行
〒135-0064 東京都江東区青海2丁目4-10
TEL:03-5530-2570
E-Mail:chiba.hiroyuki@iri-tokyo.jp