「鋳造の基礎講座」開講のご案内(第2回:3月13日(土))

オンライン講座「鋳造の基礎講座」第2回「アルミニウム合金」開講のご案内

公益社団法人日本鋳造工学会では、コロナ禍においても人材育成が必要との観点から、若い人に向けて鋳造の基礎から応用までをわかりやすく学べる「鋳造の基礎講座」を無料で開設することとしました。オンラインで無料の講座であることから会員を対象としています。
講座は、月1回を予定し下記のスケジュールで分野別に計画しています。鋳造の各分野を専門家が解説するこの機会をぜひご利用いただき,鋳造工学への理解を深めていただきたく,どうぞ積極的にご参加ください.

参加方法

【日本鋳造工学会会員の方(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)】

・2月下旬配信のメールマガジンに記載されているURLから「鋳造の基礎講座」のサイトにアクセスし,申込フォームに必要事項入力の上送信ください.折り返し参加方法を記したメールが届きます.

・メールマガジンが届かない,あるいはメールアドレス未登録の方は下記フォームからお申込みください.折り返しご案内を送信します(次回以降もメールマガジンでご案内を配信しますので,メールアドレスをご登録(更新)いただくことをお勧めします).
↓こちらからご登録ください↓

 

 

【会員以外の方】

・下記より,日本鋳造工学会へのご入会手続きをお願いいたします.
本講座参加者の方は入会金が無料になります.この機にぜひご入会ください.
入会申込フォーム最下部の備考欄に「鋳鉄の基礎講座聴講希望」とご記入ください
↓入会はこちらから↓

【 第1回 】 第2回 アルミニウム合金 3月13日(土) 13:00~17:10

1)13:00~14:00 講師:神戸洋史(日本鋳造工学会)

 テーマ;自動車の動向とアルミニウム合金鋳造技術への期待

・地球環境問題と自動車の動向
・自動車の軽量化とアルミニウム合金鋳造技術への期待
アルミニウム合金鋳物・ダイカストの約90%は自動車関係の部品で占められている.現在,自動車は100年に一度と言われる改革の真っただ中にあり,大きく変化しようとしている,鋳造業界に及ぼす影響は非常に大きい.本講座では,自動車の動向とアルミニウム合金鋳造技術への期待について解説する.

2)14:00~15:00 講師:西 直美(ものつくり大学)

 テーマ;ダイカスト技術の歴史から学ぶ技術革新(温故知新)

・ダイカストの起源
・低融点合金からアルミニウム合金,マグネシウム合金へ
・高品質ダイカストへの挑戦
ダイカストは,1838年に活字鋳造機が作られたのが起源とされる.最初は,すず合金,鉛合金,亜鉛合金などの低融点合金が鋳造されていたが,19世紀半ばからアルミニウムやマグネシウムが登場すると,それらをダイカストする挑戦が始まった.ダイカストマシンの発達により,20世紀にはそれら軽合金のダイカストが発展し,自動車をはじめ様々な産業分野に使われるようになった.さらに,20世紀後半以降,適用範囲の拡大を目指して,新しいダイカスト技術が開発された.本講座では,ダイカストが産声をあげてから,急速に技術革新を果たし,今日では必要不可欠な鋳造法に位置づけられるようになるまでを紹介する.

 

<10分間休憩>

3)15:10~16:10 講師:熊井真次(東京工業大学)

 テーマ;アルミニウム合金双ロール鋳造の現状と将来展望

・アルミニウム合金の連続鋳造
・双ロール鋳造の原理と特徴
・資源循環社会・低炭素社会実現における双ロール鋳造の意義と役割
連続鋳造の一種である双ロール鋳造の原理や特徴を解説するとともに,その優れた生産性と急冷効果により,スクラップ中の不純物を無害化し,アルミニウム合金の水平リサイクルやアップグレードリサイクルを実現するための新しいプロセス技術として注目されている縦型高速双ロール鋳造について紹介する.

4)16:10~17:10 講師:才川清二(富山大学)

 テーマ;自動車電動化に向けたダイカスト用合金の動向と課題

・ダイカスト用アルミニウム及びマグネシウム合金の最新動向
・高真空ダイカスト用合金のSr添加による鋳造性改善
・耐熱マグネシウム合金の歴史と開発事例
従来にも増して自動車の電動化が急がれる中,軽量なアルミニウム並びにマグネシウム・ダイカスト部品に期待される合金種や特性等は近年,変化しつつある.本講義では,これまでのダイカスト合金とこれからの電動化に向けた構成部品の変化と,これに伴うダイカスト合金への期待値の変化を,実際のアルミニウム合金材料の成分改良による鋳造性改善事例や,新たな耐熱マグネシウム合金の開発事例を交えながら解説する.

 

 

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