「鋳造の基礎講座」開講のご案内(第3回:4月17日(土))
オンライン講座「鋳造の基礎講座」第3回「特殊材料とこれからの鋳造技法」開講のご案内
公益社団法人日本鋳造工学会では、コロナ禍においても人材育成が必要との観点から、若い人に向けて鋳造の基礎から応用までをわかりやすく学べる「鋳造の基礎講座」を無料で開設することとしました。オンラインで無料の講座であることから会員を対象としています。
講座は、月1回を予定し下記のスケジュールで分野別に計画しています。鋳造の各分野を専門家が解説するこの機会をぜひご利用いただき,鋳造工学への理解を深めていただきたく,どうぞ積極的にご参加ください.講師はすべて学会の本部理事が務めています.
参加方法
【日本鋳造工学会会員の方(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)】
・3月18日配信のメールマガジンに記載されているURLから「鋳造の基礎講座」のサイトにアクセスし,申込フォームに必要事項入力の上送信ください.折り返し参加方法を記したメールが届きます.
・メールマガジンが届かない,あるいはメールアドレス未登録の方は下記フォームからお申込みください.折り返しご案内を送信します(次回以降もメールマガジンでご案内を配信しますので,メールアドレスをご登録(更新)いただくことをお勧めします).
↓こちらからご登録ください↓
【会員以外の方】
・下記より,日本鋳造工学会へのご入会手続きをお願いいたします.
・本講座参加者の方は入会金が無料になります.この機にぜひご入会ください.
入会申込フォーム最下部の備考欄に「鋳鉄の基礎講座聴講希望」とご記入ください.
↓入会はこちらから↓
【 第3回 】 特殊材料とこれからの鋳造技法 4月17日(土) 13:00~17:10
1)13:00~14:00 講師:松木一弘(広島大学大学院 ,本会理事)
テーマ;鋳造プロセスと合金組成の両最適化による難創製材料の材質制御の基礎
革新的な「ものづくり」のため,金属系材料の鋳造プロセス解析・制御,材質制御プロセス開発,内部現象モデル化などを行い,目標特性と組織の関係が一般化できる.一方,電子パラメーター合金組織-諸特性の相関を実験的に求め,迅速・正確に組成最適化を行うことができる.合金組成最適化および凝固・含浸プロセスモデリングを行い,それらの材質制御と関連付け,高性能・多機能の難創製材料開発に関する学術・技術進歩の事例を紹介する.
2)14:00~15:00 講師:田村卓也(産業技術総合研究所 ,本会理事)
テーマ;振動・撹拌プロセスによる結晶粒微細化の基礎
アルミニウム鋳造材を中心に機械振動・超音波振動・機械撹拌等のプロセスによる結晶粒微細化の基礎研究が数多く行われてきている.本講座では,振動・撹拌プロセスの概要,および要点を紹介する.
<10分間休憩>
3)15:10~16:10 講師:淺野和典 (近畿大学 ,本会理事)
テーマ;鋳造複合化の基礎
鋳造製品の高付加価値化に伴い,従来の合金化や熱処理では得られないような性質が要求されるようになってきた.この要求を満たす手法の1つに異種材料の複合化が挙げられる.複合化プロセスの中でも,鋳造法を用いた複合化は低コストなどの利点を有することから,これまでにも多くの基礎的研究や開発が行われてきた.本講では,鋳造法複合化技術の概要と,本技術を用いた研究・開発事例を紹介する.
4)16:10~17:10 講師:野田善之 (山梨大学大学院 ,本会理事)
テーマ;自動注湯プロセスの基礎
注湯工程の自動化は定量的に注湯工程を管理できることから,製品品質のばらつき低減や作業環境の改善に資する技術である.しかし,注湯工程の自動化は高温の溶融金属の流れを計測・制御することが求められ,その高速・高精度化は困難な課題である.そこで,本講では近年,研究開発が進められている注湯プロセスの数理解析に基づいた自動注湯制御システムについて紹介し,今後の注湯工程管理の方向性について議論する.