第5回:オンライン講座「理事による技術・情報・文化発信講座」(会員聴講無料)のご案内
オンライン講座「理事による技術・情報・文化発信講座」 第5回のご案内
公益社団法人日本鋳造工学会では,理事(有志)による無料で聴講できるWEB講座を開設しました.会員の皆様には無料でご聴講いただけます.日本鋳造工学会の会員,若手・中堅の方,技術・業務面においてヒントを探しておられる方,いまさら聞けない話など,鋳造に関わる専門家が解説するこの機会をぜひご利用いただき,鋳造工学への理解を深めていただきたく,ご案内申し上げます.
第5回は3名の講師により,高合金白鋳鉄,薄肉鋳物に関する講演を予定しております.どうぞふるってご聴講ください.
オンライン講座スケジュール
*本講座はZoomを使用したオンライン講座です.必要なアプリケーションのインストール,通信環境は参加者ご自身で用意ください.
*日本鋳造工学会会員(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)を受講対象としています.ただし,維持会員は代表者他1~4口は5名まで,5口以上は10名までご参加いただけます.
*現在会員でない方はご入会いただくことで聴講が可能です.本講座聴講希望の方は入会金が無料となりますので,積極的なご入会をお待ちしております.
参加方法
【日本鋳造工学会会員の方(正会員・維持会員・学生会員・外国会員)】
・3月25日配信のメールマガジンに記載されているURLからサイトにアクセスし,申込フォームに必要事項入力の上送信ください.折り返し参加方法を記したメールが届きます.
・メールマガジンが届かない,あるいはメールアドレス未登録の方は下記フォームからお申込みください.折り返しご案内を送信します(次回もメールマガジンでご案内を配信しますので,メールアドレスをご登録(更新)いただくことをお勧めします).
↓こちらからご登録ください↓
【会員以外の方】
・下記より,日本鋳造工学会へのご入会手続きをお願いいたします.
・本講座参加者の方は入会金が無料になります.この機にぜひご入会ください.
入会申込フォーム最下部の備考欄に「理事によるオンライン講座」とご記入ください.
↓入会はこちらから↓
【 第5回 】4月12日(土) 13:00~15:50
1)13:00~13:50 講師:山本 郁(久留米工業高等専門学校)
テーマ:高合金白鋳鉄の凝固と組織制御
耐摩耗材料として用いられる高合金白鋳鉄は,耐摩耗特性を向上させるために様々な元素が添加されている.特に炭化物形成の高い元素を添加すると,基地中に炭化物が分散晶出し,その複合効果により硬さを上昇させている.このような合金系では,凝固中にさまざまな炭化物が晶出するが,凝固過程は複雑となる.したがって,合金白鋳鉄の組織制御を行うためには,状態図を十分に把握するだけでなく,合金組成から得られる組織や組織形成過程を読み取ることは非常に重要となる.今回は,高合金白鋳鉄の状態図と凝固組織や組織形成過程の関係について,これまでの研究成果を中心に説明する.
<10分間休憩>
2)14:00~14:50 講師:横溝雄三(ジャパンキャステリング(株))
テーマ:高合金白鋳鉄の用途と熱処理(2)
アブレージョン摩耗対策が必要とされる産業機械及び設備に適用されている耐摩耗鋳造材料を紹介し,耐摩耗鋳造材料として代表的な高合金白鋳鉄の熱処理に関する基礎研究結果を説明します.
<10分間休憩>
3)15:00~15:50 講師:山浦秀樹((株)プロテリアル)
テーマ:量産薄肉鋳物の製造プロセス
重量10kg以下の球状黒鉛鋳鉄 - 生型鋳造とアルミニウム合金 - 金型鋳造を対象に,主に自動車部品を想定した「薄肉鋳物」の製造技術について解説します.薄肉鋳物は,軽量化に加えて強度や気密性の確保が求められますが,その製造には狭い空間への湯流れ,冷却速度の増加に伴う金属組織の変化,凝固タイミングの制御,寸法精度など,多くの課題が伴います.今回は,特に薄肉部の湯流れと砂型の寸法精度に焦点を当て,製造プロセスの重要なポイントを説明します.