アルミニウム合金の再生塊にはどんな材料(スクラップ)が使われているのでしょうか?

アルミニウムが主成分であれば,ほとんどが原料(スクラップ)として使用できます.一度,製品として使用され,不要になりリサイクルされるスクラッ プ.例えば,自動車関係ではエンジンブロック,シリンダーヘッド等,建築関係では,アルミサッシ,道路の標識等,その他にも,アルミ缶,アルミ鍋等もあり ます.

また,アルミ製品の製造工程で発生する切り粉(ダライ粉)も原料として使用します.加工方法の分類では,圧延品,鍛造品,電線,鋳物,ダイカスト, 粉末冶金等で作られた製品も原料として使用できます.

原料としての使用可否は成分分析をして判断します.例えば,Liの含有量が高い場合は使用しない.成分分析の結果より規格に適合するようにスクラッ プの種類と量を調整します.よって規格が違えば配合するスクラップの種類,量が変わります.

例えば,ダイカスト用アルミニウム合金のAD12.1であれ ば,FeやCuの規格が緩く,多種多様なスクラップを使用できます.鋳物用のAC4C.1の場合,AD12.1と比較して,FeやCuの規格が厳しい分, 使えるスクラップの種類が少なくなります.