非鉄
鋳造割れと引け割れの違いを教えてください

鋳造割れと称する場合,(1)凝固が始まって凝固が完了するまでに発生する割れと,(2)凝固が完了した後,鋳物が室温に達するまでに発生する割れの両方を含みます.この2つが区別されないことに注意が必要です.なぜかというと,防止 […]

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シェル中子の臭気を減らすにはどの様な方法がありますか?

シェル中子の原料はフェノール樹脂をベースとしたレジンコーテッドサンド(RCS)ですが,中子成型時に加熱焼成することからガスが発生します.発生する主要なガスは,フェノール,アンモニア,ホルムアルデヒドなどで,これらが臭気の […]

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非鉄
金型鋳造や低圧鋳造で塗型が必要なのはなぜですか.離型剤の方が生産性が向上し,品質も安定すると思うのですが

アルミニウム合金鋳物の金型鋳造に対するご質問と想定してお答えします。金型への塗型は,主として溶湯の冷却速度をコントロールすることを目的として塗布されます。塗型材を塗布すると,表面に小さな凹凸ができます。アルミニウム溶湯は […]

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非鉄
アルミニウムダイカストの水残り不良と言われる不良は、何故黒くなるのでしょうか。また、外観以外に何か悪さがあるのでしょうか?

アルミニウムのやかんに水を入れて沸騰させていると自然にやかんの内底が黒くなることを見たことがあると思いますが,ほぼその現象と同じことすなわち沸騰水とアルミニウムとの反応が起こっていると思われます.溶融したアルミニウム合金 […]

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現状,シミュレーションで予測が不可能な現象はありますか.

引け巣のサイズや位置の予測,湯回り不良,熱応力,歪み,気泡の追跡や分離や合体などです.これらの欠陥は,発生メカニズムなどの物理現象と,それを予測するアルゴリズムとの検証が不十分なためです.(『鋳造工学』96巻8号掲載)

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粒子法にはSPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法とMPS(Moving Particle Simulation)法がありますが何が異なるのでしょうか.

開発経緯が異なっているため対象流体が違います.SPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)法はそもそも天体物理のシミュレーションにおける解法として提案されました.そのため,圧縮性流体を対象とし […]

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日本では,シェル中子に比べてコールドボックス中子の使用が少ないですが,どのような理由が考えられますか? また無機中子の普及は進みますか?

シェル鋳型の発明は1944年,コールドボックス鋳型は1966年です.生型システムは,主型は生型,中子はシェル鋳型やコールドボックス鋳型です.日本では,この中子にシェル中子を,欧米ではコールドボックス中子を主に使用します. […]

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鋳鋼では補修溶接を行うことがありますが,鋳鉄では補修溶接ができないと聞きました.なぜでしょうか? (質問者:TAKE TAKE)

鋳鋼と鋳鉄では,規定される炭素量が異なり,これに伴う組織形態の違いが補修溶接の難易度に大きく影響します.鋳鋼は一般的な鋼と同様にフェライト,パーライト,マルテンサイト等を有する組織形態のため,鋼に適用されている方法での補 […]

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非鉄
鉄鋼は水で焼入れると硬くなりますが,アルミニウム合金は硬くなりません.なぜなのでしょうか?(質問者:まーかす)

日本刀や包丁などの素材に用いられる一部の鉄鋼では,800℃程度に加熱した後の急冷直後(水で焼入れる)に硬さが著しく増大することがあります.この現象は,マルテンサイト変態に起因し,鉄鋼の代表的な強化メカニズムとして古くから […]

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非鉄
アルミ鋳物AC4Cの組織観察をしていると,この写真のようにSiが凝集したような領域が観察されることがあります.原因は何でしょうか?また,機械的強度や耐気密性に対して悪影響はあるのでしょうか? (質問者:天水鉢ウォッチャー)

 大型の砂型鋳物で,写真のようなミクロ組織が鋳肌近傍に観察されるということから考えて,逆偏析が生じているものと考えられます.Siが凝集したような組織は,共晶組織と呼ばれるものです.  砂型に注湯された溶湯は,砂型から熱を […]

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