Al-Si系合金のダイカスト材について,組織観察において初晶と共晶組織が写真の上ではっきり現出されません.鮮明な組織観察および写真を行うコツを教えて下さい.また,組織を現出させる最適な腐食液についても教えて下さい.
組織観察において重要なのは研磨作業です。
- 見たい箇所を切り出し
- 樹脂埋め :安定して研磨作業が出来ます
- 粗研磨(エメリー紙研磨) 耐水研磨紙 #240⇒#400⇒#600⇒#800⇒#1200
:研磨紙ごとに研磨方向を90°変える。傷がなくなったら研磨紙を変える
- 仕上げ研磨 (バフ研磨) コロイダル研磨液:鏡面になるまで磨く
丁寧に研磨作業を行う。研磨が終わればエッチングです。フッ酸(HF)が使用可能であれば、0.5%HFで10~60秒つけて洗えばOKです。エッチング時間は、多少ばらついても大丈夫です。フッ酸が使えないのならば、NaOH 1g, H2O 100mlの溶液を60~70℃で5~15分浸漬後、水洗いし、硝酸でスマットを除去する。
金属プレートに粘土などで試料を載せ、ハンドプレスで試料を水平にし、金属顕微鏡で観察する低倍率で焦点を出し、必要な倍率に上げ写真を撮る。
参考文献 アルミニウム技術便覧(1985)177-187
(『鋳造工学』98巻3号掲載)

