非鉄
アルミニウム合金ダイカストで溶湯が金型と接触するとすぐに凝固すると思いますが,そのあとはどうなるのでしょうか?

  金型内の溶湯の動きを直接見ることは簡単ではないので,お答えするのは難しいと思いますが,これまで様々な実験や見解が出されていますのでそれに沿って簡単にご説明したいと思います. まず,溶湯が金型キャビティに射出されて金型 […]

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(アルミニウム合金)ダイカストが一般に溶接や熱処理が困難な理由をわかりやすく教えてください(近年行われている対策方法も含めて)

一般的にアルミニウム合金ダイカストは,高速・高圧で金型に溶湯を射出するため,ダイカスト中に空気を多く巻き込んでいます.その量は20-100ml/100gAlとも言われております.そのため,T4・T6・T7など溶体化処理を […]

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鋳鉄の溶湯の中から非金属の黒鉛が出現するのはどうしてですか.さらにオーステナイトからも黒鉛が現れるのはなぜですか? 教えてください

確かに不思議な現象ですね.謎解きは,昔習った理科の「溶液の勉強」で溶媒と溶質,飽和溶液と過飽和溶液,溶解と沈殿,溶解度などを思い出そう.  鋳鉄の溶湯とは,溶媒が液体の鉄で,溶質が主に炭素(C)とけい素(Si)の溶液と考 […]

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マグネシウム合金鋳物をアルミニウム合金鋳物の代替材として使用する際のメリットとデメリットは

 マグネシウム合金鋳物の最大のメリットは,何と言っても実用金属材料中,最軽量という点です.良く用いられるマグネシウム合金鋳物にはAZ91合金ありますが,比重は1.82となりアルミニウム合金材の約2/3になります.そして, […]

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鋳鉄を勉強すると出てくる鉄-炭素二元平衡状態図は、どんな時にどのように役立つのか?

状態図と熱力学のエリンガム図及び元素周期律表は、鋳造における3種の神器とも言われているものである.状態図はある化学組成と温度でどのような状態(相または組織)になるかを教えてくれる. Fe-C状態図(下図)は,他の合金の状 […]

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「炭素当量」の出自は?同じCE値でもC%が高い時とSi%が高い時の溶湯の特性を共晶凝固と共析変態過程及びひけ傾向について教えてください.

炭素当量(Carbon Equivalent:CE )とは鋳鉄中のSi,P量の影響の度合を⊿関数1)で示すC %として表し,これと実際の鋳鉄中のC%との和の値で,次の(1)式で表すことが多くあります. CE=C%+(Si […]

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非鉄
チクソキャストのメリットとデメリットは?

チクソキャストは固液共存温度範囲の広い合金を使って,固相率を温度により制御したスラリーを鋳造する半凝固鋳造法です.あらかじめミクロ組織をチクソトロピーが強い状態にしておくと,静かな状態では固態ですがせん断力がかかると大き […]

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Fe-C系状態図中の言葉の意味を教えてください.平衡状態図,初晶,共晶,共析,液相線,固相線,A1変態点,A3線,Acm線などイメージがわきません.

一般に平衡状態図とは,横軸に組成(含有量),縦軸に温度を取り,ある組成の溶液や合金などが,ある温度でどのような状態で存在している示す地図と考えると解りやすいでしょう. そこでFe-C系複平衡状態図は,実線のFe-Fe3C […]

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非鉄
アルミニウム合金は高周波誘導炉で溶解できるのですか?

 アルミニウム合金は高周波誘導炉で溶解できます.溶解速度も速く,短時間で高温にすることができます.溶湯温度の安定性も良好です.アルミニウムの場合,融点が低い合金が多く,電気ヒータでも十分であり,高周波誘導炉を導入する必要 […]

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鋳鉄溶解炉としてキュポラが誘導炉に変わってきていますが,その理由は?

 キュポラが誘導炉に変わってきた理由は企業の操業環境によって違うと思いますが,その代表的なものを紹介したいと思います.  一つ目は,キュポラはコークスを燃焼させ連続的に溶解,溶湯を作る設備であることです.連続操業の場合に […]

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