非鉄

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弊社では,アルミニウム合金低圧鋳造法を用いて,エンジン部品を生産しています.シェル中子を使用しており,中子砂排出のため焼鈍を実施しています.焼鈍工程を廃止した場合,素材の残留応力が問題になろうかと思いますが,製品として品質上悪影響が発生するでしょうか? また,残留応力を測定する方法として最適な方法はありますか? できれば非破壊検査方法があればありがたいのですが…….

御社が何度くらいで焼鈍をされていたのかわからないので,具体的な数値を挙げることはできませんが,焼鈍工程を廃止すると,鋳造時の凝固から離型において 発生する残留応力がそのまま維持されることが考えられます. 残留応力は,部品 […]

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HPDCの真空弁にはどのような種類がありますか?

ダイカストの真空弁は,金型キャビティや射出スリーブ中の空気を吸引するために設置した真空配管を遮断して高速射出される溶湯の侵入を防止するために用い ます. 弁の動作はバネ,油圧,空圧や電磁力などのアクチュエータを用います. […]

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高品質ダイカストの種類の一つに層流充填ダイカストという方法がありますが,普通ダイカストとどのように違うのでしょうか?

一般ダイカスト法は寸法精度に優れた製品が成形できる反面,金型キャビティ内のガスが流動中に溶湯に巻き込まれやすく,製品の要求特性によってはこれが許 容されないレベルで製品内に鋳巣として残留している場合があります.層流ダイカ […]

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T7熱処理をすると,ワレが発生しました.対策はどのようなものがありますか?

例えば,シリンダヘッドのように,形状が複雑でクエンチ時に残留応力が生じやすいものなのか,原因はものによると思います. まず,クエンチ時に残留応力が 発生すると考えて良いと思います.しかし,その時点では割れていないので,析 […]

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時効硬化曲線の亜時効段階に,硬さ変化がおこらない停滞域が現れる理由は何ですか?

時効硬化は,時効析出相と転位との相互作用により転位の運動が阻害されておこる硬化現象です.時効硬化は一般に,亜時効,ピーク時効,過時効の段階に分け ることができ,亜時効では転位が析出相をせん断して通過し,過時効では析出相周 […]

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HPDCのスリーブに使われる材質にはどのようなものがありますか?

アルミニウム合金ダイカスト場合,射出スリーブには650~700℃の高温の溶湯が注湯されます.その際,給湯口の直下は,長期の使用によりアルミニウム 溶湯に侵食(溶損)されることから,アルミニウム合金ダイカストの射出スリーブ […]

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JISには,なぜアルミ鋳物合金と, ダイカスト専用のダイカスト合金があるのですか?

アルミニウム合金の”一般的な鋳物”と”一般的なダイカスト”の製造法との間には,いくつかの大きな違いがあります.最も大きな違いは,鋳型への溶 湯(溶けた金属)の流し込み方です.鋳物では重力による流動を利用して,静かに流し込 […]

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溶湯が充填する時に金型キャビティ内の背圧が問題となります.背圧を逃がすためのガス抜きの閾値はどの程度ですか?

ガス抜きは,材料(鋳鉄,アルミニウム合金),工法(ダイカスト,低圧鋳造法,重力鋳造法など)に限定されない鋳造という工法では共通して検討しな ければならない項目です.例えば,アルミニウム合金ダイカストでは,鋳物の高品質化に […]

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HPDCのチップに使われる材質にはどのようなものがありますか?

ダイカストに使われるプランジャーチップの材質は,一般的にSKD61が使用されています. SKD61のみで使用される場合もあれば,さらに耐摩耗性を上げるためにプランジャーチップ表面に溶射(金属系,セラミクス系など)をするこ […]

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横型ダイカスト法でのセンターゲート方案の金型構造にはどのようなものがありますか?

センターゲートは,製品の内部にある穴や窓を利用してゲートを設けて溶湯を射出充填する方法です.溶湯を製品の中心部か ら放射状に均一に射出できるために円形の部品の寸法精度を高くすることができます. 古くはポーラック式ダイカス […]

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