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傾動式、ストッパーノズル式の注湯方法の利点・欠点または特徴を取り扱う湯種(FC/FCD)と絡めて教えてください. 例えば, Mgイオンがストッパーを浸食するため, FCDをストッパーノズル式で注湯する際は浸食されにくいストッパーを使う必要がある…等

 一般的に傾動式の注湯は, FCやFCDなどの鋳鉄で用いられることが多い. ストッパー方式は, 鋳鋼などの比較的融点の高い溶湯に対して用いられることが多い. 傾動式の注湯では, ノロが入りやすい問題や, 注湯時に溶湯が酸 […]

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無機中子の種類や,メリットとデメリットを教えてください.

 無機鋳型は,水ガラス系とセメント系に分類されます.これまで主に中子として使用されていた無機鋳型は,けい砂に3~4%程度のけい酸ソーダ(水ガラス)を添加,混錬し中子型へ充填後,炭酸ガスを吹き込む炭酸ガス法が主流でした.無 […]

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人工砂を用いる場合天然珪砂と比較してどのようなことに注意する必要がありますか.

 人工砂の最大の利点は,耐火度の高いアルミナが含まれているため,耐焼着性に優れているということです.逆に人工砂の最大の欠点は,天然珪砂のような低温(573℃)でのα石英からβ石英への変態による熱膨張(約1.4%)が起らな […]

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欧州では中子の無機化とともに,3D プリンタによる鋳型の無機化にも取り組んでいるようですが,課題があるとしたらどのようなことでしょうか?

 砂型用 3D プリンタにおいて,無機バインダによる積層造形は石膏やセメントで実用化されており,小型プリンタでの普及となっています. また、欧州では水ガラス粉末と砂とを混合した砂を積層し,水をインクジェットした後,乾燥工 […]

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焼入焼戻後に硬度が規格に入らなかったり,固溶化後に大補修を行って鋭敏化の恐れがある場合などに再熱処理を行うことがありますが,再熱処理を行うにあたって何かデメリットはあるのでしょうか? また,デメリットがある場合,再熱処理の限度回数は何を基準に考えれば良いでしょうか

材料や組成によって熱処理方法も異なることから,一般的な回答は難しいです.  再熱処理を行うに当たってのデメリットについては,材質にもよりますが,再熱処理は高温に加熱することが多いので酸化や脱炭が起こり,要求される組織や硬 […]

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高真空ダイカスト製品で,T6熱処理後ブリスター不良はほとんどありませんが, 変形不良が大量に発生してしまいます.変形の原因とブリスター不良と変形不良の関係性はあるのでしょうか.

 基本的にT6処理を行うことで,製品の材料中では析出相が現れ,F材と比べると微細に製品の寸法が変わります.質問としては,微細な寸法の変化ではなく,変形であるとのことで進めます.また,「T6熱処理後ブリスター不良はほとんど […]

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最近,展伸材などでは摩擦攪拌接合法(FSW)が用いられています.この方法によるアルミニウム合金ダイカストや鋳物への接合の適用例はありますか.また,適用する場合に特に問題はありますか.

 FSW(Friction Stir Welding)は,接合する材料同士を密着させた状態で固定し,接合ツールを回転させながら接合する材料表面に押し付けることにより,摩擦熱で軟化した材料の塑性流動により固相接合させる技術 […]

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コールドボックスで使われるアミンガスは人体に有害と聞いているのですが,工場で感じる臭気レベルでは人体への影響はないのでしょうか.

 コールドボックスは,1966年米国アシュランド・ケミカル社によって有機バインダによるガス硬化鋳型造型法を発明し,1968年に技術導入,1969年に実施許諾によって普及が開始され,1989年に基本特許が権利満了となってい […]

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焼入れ時の質量効果を改善するにはどうすればいいですか?

 詳細は製品形状や材質によって異なると思いますが,ここではねずみ鋳鉄/球場黒鉛鋳鉄での一般的な知見について回答します.  熱処理における影響因子は大きく2つあります.一つは材料の性質で,いわゆる「焼きの入り易さ」.もう一 […]

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熱間圧延用ロール材のように,巨大で硬い材料は,修理や廃棄処理がどのようにして行われているのですか?

 熱間圧延用ロールや鉱物粉砕用ミル部材などに用いられる材料は,高合金系の白鋳鉄が用いられています.一般的な白鋳鉄はレデブライトが分散した組織となりますが,厳しい摩耗環境下では,さらに高硬度な炭化物を基地中に分散させて,耐 […]

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