亜鉛合金ダイカストの経年寸法変化はよく知られているのですが,アルミニウム合金ダイカストの経年寸法変化は起きるのでしょうか
亜鉛合金ダイカストの経年寸法変化は,粒間腐食により寸法変化が起こり比較的大きいため,よく知られております. アルミニウム合金ダイカストの場 合,粒間腐食が起こることはないので経年寸法変化は亜鉛ダイカストに比べればごく小さ […]
「アルミニウム合金ダイカストで,ゲート断面積やオーバーフロー断面積の厚みと幅で理想的な比率はあるのでしょうか?
まず,湯口ゲートについて考えます.湯口ゲートの形状に要求されるのは,充填時のゲート速度を適正にするための断面積を設定することと,充填完了後になる べく長い圧力伝播時間を確保することです. 断面積を小さくすればゲート速度を […]
ダイフリッパーでの型合わせでは平衡がきちんと出ているのに,鋳造時にいつも同じ位置からバリ吹きしてしまいますが何が原因でしょうか.どう対策すればよいでしょうか.
バリ吹きの箇所にもよりますが,湯口よりも遠いところでバリ吹きが発生する場合は,湯口部が熱膨張し型合わせの当たりが部分的に強くなることが考えられま す.冷却経路,冷却条件,クリアランス等をチェックすると良いと思います. ま […]
アルミニウム合金の再生塊にはどんな材料(スクラップ)が使われているのでしょうか?
アルミニウムが主成分であれば,ほとんどが原料(スクラップ)として使用できます.一度,製品として使用され,不要になりリサイクルされるスクラッ プ.例えば,自動車関係ではエンジンブロック,シリンダーヘッド等,建築関係では,ア […]
アルミニウム合金ダイカストADC12は,なぜアルマイトが難しいのでしょうか.
アルマイト(陽極酸化)処理は,硫酸,しゅう酸などの溶液中で金属を+極にして電流を流すことにより発生する発生期の酸素と金属イオンを直接結合し て金属の表面に酸化アルミニウム皮膜を多孔質状に形成させることです.そのため,被処 […]
中国からのREが入手困難になり昨年末は騒ぎが大きくなりました.今年に入り一段落ついたようですが,鋳鉄用黒鉛球状化材におけるREの役割について改めて教えて下さい.
REとは REはRARE EARTH の略.希土類 と訳されています. 希土類元素は,周期表3(A)族であるスカンジウム(Sc),イットリウム(Y)およびランタノイド15元素を合わせた17元素です.ランタノイドにはLa, […]
実体鋳物では,急冷組織にしても思うように材料特性が上がらないのはなぜでしょうか?
鋳物の凝固組織は通常デンドライト組織を有し,凝固組織すなわちデンドライト組織は冷却速度に依存します. また,材料特性である機械的性質はこのデンドラ イト2次アーム間隔に依存性があり,一般的に,急冷組織(組織を細かくするこ […]
指向性凝固とは、どういうことですが? 定量的に表現する指標はどんなものがありますか?
一般的に鋳物を全体的に同時期に凝固させることよりも,一定方向に順次凝固させたいことが多くあります.この後者の凝固形態を指向性凝固といいます. 金属 溶湯は凝固する時に体積収縮、つまり凝固収縮が発生します。そのため、鋳物や […]
シミュレーションの上手な使い方,限界について教えてください.
鋳造CAEにおけるシミュレーションと言っても,湯流れシミュレーション,伝熱・凝固シミュレーション,熱応力シミュレーションなど多種があります. 開発 と適用の歴史から,伝熱・凝固シミュレーションと湯流れシミュレーションもほ […]
EPMAとはどういう分析方法なのでしょうか.
EPMAとは,Electron Probe(X-ray) Micro Analyzer:X線マイクロアナライザの頭文字をとったものである.材料の表面形態を観察する顕微鏡の一つであるSEM(Scanning Electro […]