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高真空ダイカスト製品で,T6熱処理後ブリスター不良はほとんどありませんが, 変形不良が大量に発生してしまいます.変形の原因とブリスター不良と変形不良の関係性はあるのでしょうか.

基本的にT6処理を行うことで,製品の材料中では析出相が現れ,F材と比べると微細に製品の寸法が変わります.質問としては,微細な寸法の変化ではなく,変形であるとのことで進めます.また,「T6熱処理後ブリスター不良はほとんどあ […]

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近年,軽量化のための材料としてMg-Li合金が挙げられていますが,マグネシウムとリチウムはともに活性な元素であると聞きます.鋳造時や使用時に危険は伴わないのでしょうか.

 マグネシウムとリチウムは,酸化物の標準自由エネルギーが他の実用金属よりも著しく低く,これに主に起因して,大気中においても固相線直下の固体状態から液相の溶融状態(溶湯状態)の場合,大気中の酸素と反応して急激な酸化反応が生 […]

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充填完了時のアルミニウム合金溶湯中の酸化物は,溶湯温度が十分高くて(680℃付近),金型側面の型温が高い場合,浮力によりキャビティ上面に集まる以外に温度が高い側面に集まることがあるのでしょうか

 ここで言う酸化物は溶湯酸化物で,保持炉の中で沈降している,あるいは懸濁している塊状の酸化物ではなく,皮膜状の酸化物を示していると考えます.皮膜状酸化物の多くは大気,あるいは燃焼雰囲気と反応して生成したもので,酸化皮膜面 […]

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弊社ではアルミダイカストをコールドチャンバーで行っています.品質向上で排気を安定させたいのですが,250-400ショットも鋳造するとチルベントの山形状に粘土質の堆積物や細かなアルミ屑が堆積してしまい,排気を阻害する品質問題が慢性化しています.定期ショット数でベントブロックを清掃する苦肉の策で現在は生産を行っていますが,堆積しない方法があれば教えてください.スプレープログラムで離型剤とエアーを塗布する条件にはしています.何かいい方法があれば教えてください.

チルベントは,キャビティ内のガスを大量に排気可能なガス抜きで溶湯の吹き出しを防ぐため,冷却効果が大きい波板形状を有するブロックのことで,マッシブベントやマスベントともいいます. チルベントは,クリアランスが0.4~0.6 […]

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アルミ鋳造は高圧射出造形(ハイプレッシャーダイカスト)が主流となってきていますが,重力鋳造や低圧鋳造も一定量残っています.どのように工法の棲み分けをしているのでしょうか?

 アルミニウム合金の鋳造工法にはいろいろな種類があり,それぞれ特徴があります.溶湯にかける圧力によって分類すると,ハイプレッシャーダイカストやスクイズダイカストは高圧力で鋳造する方法で,重力鋳造法や低圧鋳造法は低圧力で鋳 […]

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黄銅を溶成する時に白煙(酸化亜鉛)が発生します.特に,亜鉛を加える場合に多く発生します.この白煙を減らす方法を教えてください.

 亜鉛含有量の多い黄銅や高力黄銅の溶解おいて,通常溶落直後に亜鉛の添加(亜鉛損耗量:1~2%と言われている)と出湯前の炉前分析結果による成分調整の為に亜鉛の添加が行われてます.もし,溶落直後に添加する亜鉛量(溶解損耗分) […]

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亜鉛合金のホットチャンバーダイカストマシンに取り付けられているノズルに関して質問です.連続稼働時間が長くなるにつれて,ノズル先端が詰まってしまい(流路を塞いでしまい)最終的には射出不良になってしまいます.ホットチャンバーダイカストマシンにおけるノズル詰まりのメカニズム及び対策(ノズルの形状,表面処理など)をご教示頂きたいです.

 ホットチャンバーマシンのノズル詰まりは,大変難しい問題です.必ずしも明確になっていないようです. ノズル詰まりには,次の3種類があると考えられます.  1つ目は,ノズル先端の凝固による詰まりです.これは,ノズル温度が様 […]

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私の職場私の職場では低圧鋳造法を用いてアルミ合金鋳物を製作しています.製作する過程で無機中子を用いていますが,中子に使用する砂の粒度を毎日測定しています.この粒度が粗すぎたり,細かすぎたら中子にどういう影響を与えるのでしょうか?では低圧鋳造法を用いてアルミ合金鋳物を製作しています.製作する過程で無機中子を用いていますが,中子を使用する粒度を毎日測定しています.この粒度が粗すぎたり,細かすぎたら中子にどういう影響を与えるのでしょうか?

中子砂の粒度の管理はふるい分け法を用います.JISでは3メッシュ~270メッシュまでの間の14種のふるいと270メッシュ以下のパン分をあわせて15種類の粒度にわけ,この粒度分布を数字で表示したのが粒度指数です(JIS Z […]

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3Dプリンター積層造形法に用いられるアルミニウム合金にはどのような種類がありますか.また,一般の鋳造合金と異なる点はありますか.

 積層造形法では, 2次元スライスデータに基づいて金属粉末にビームが照射されます.局部溶解・瞬間凝固と粉末供給が繰り返されることで,3次元の複雑な製品が形成されます.積層造形法では1000℃/s以上の冷却速度を示すので, […]

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アルミニウム合金を鋳造する際に,フラックス添加やアルゴンガスによる溶湯処理がよく行われていますが,どのような原理で介在物等が除去されているのでしょうか.

 合金地金や返り材などの原料を溶解するとアルミニウム合金溶湯が得られ鋳物にすることができます.ただしこのまま流し込むと,アルミニウム合金成分だけではなく,地金や返り材の表面や内部にあった酸化皮膜やその他の異物も一緒に溶湯 […]

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