東北支部のYFE活動は『東北支部YFE大会』という大会をメインに活動しています.コロナ禍でWEBでの開催が主となっていましたが,24年度より対面での実施がされてきています.

若手技術者育成として『日本鋳造工学会東北支部夏期鋳造講座』での講演や,『子ども鋳物教室』を実施しています.以下に2月に行った第32回YFE大会の模様をご紹介します.

東北支部 32YFE大会

開催日:2025年2月6日(木),7日(金)
開催地:山形テルサ 2階リハーサル室
内容:
2月6日(木) 講演会
①13:30~14:30「生型砂管理に求められること」(TCT Casting Technologies)竹本義明様
②14:45~15:30「生型造型ラインにおけるシステムサンドの管理手法」(クニミネ工業株式会社 素形材部)田中直也様
③15:30~15:50「活動報告~砂改善プロジェクト~」(株式会社ハッピープロダクツ 鋳造部 砂改善プロジェクトリーダー)吉田友和様
2月7日(金) 見学会【山形県工業技術センター】
 2月6日の講演会では「鋳物砂」をテーマに竹本様,田中様,吉田様より講演を頂きました.講演は砂起因の不良,不良の分析,改善事例,管理方法等の興味深い内容でした.
 私自身も3年程前から製造に携わる業務についています.鋳物砂の管理は難しいということは体験しておりますので,講演の内容は食い入るように拝聴させて頂きました.
 2月7日の見学会は山形県工業技術センター様を見学させて頂きました.様々な分析装置,引張試験機の実演等を行って頂きました.また,今回紹介のみではありましたがロボットの模擬動作等の研究を行っていることもお話しされていました.近年,鋳造業界も含め人員不足が問題視されています.省人化の手段として,ロボット導入が注目されてきていますので相談させて頂く機会があるかもしれません.
 余談となりますが,2月7日は山形県支部の方も驚くほどの記録的な大雪に見舞われました.山形県から青森県八戸市までは通常3時間ほどですが,8時間かかりやっと帰れたことが記憶に残っています.これから本格的な冬が始まりますので,皆様も冬支度,健康にはお気を付けください.
 今回は第32回YFE大会の紹介でした.東北支部ではこのように和気藹々と活動しております.東北以外の方も参加可能ですので,興味がある方は今後是非ご参加ください.
 また,9月に実施した東北支部ものづくりプロジェクトについてもご紹介いたします.

図1 竹本様講演

図2 田中様講演

図3 吉田様講演

 

 

 

 

 


東北支部ものづくりプロジェクト

開催日:2025年9月11日(木) 9:00~15:00
開催地:秋田県産業技術センター
対象者:秋田県立湯沢翔北高等学校 専攻科 生産技術科4名,教員1名
講 師:秋田県産業技術センター 内田富士夫,瀬川侑
内 容:毎年,秋田県立湯沢翔北高等学校専攻科生産技術科の生徒を対象に鋳造技術の基礎講義とスズ製オリジナルベーゴマの製作体験学習を行っています.今年度は学生4名と教員1名にて実施しました.オリジナルベーゴマの製作方法を以下に示します.①生徒自身で3D-CADでベーゴマの模型を設計,②3Dプリンタで模型を造形,③その後,鋳型を製作,④スズを溶解・鋳造し,⑤オリジナルベーゴマを仕上げます.今年度は,体験学習の他にX線CTを活用したリバースエンジニアリングについても講義を行いました.
多少,引け巣欠陥が発生したベーゴマありましたが,なぜ?このような欠陥が発生したかについて,生徒と一緒にディスカッションさせていただきました .

図5 製作したベーゴマ

図4 鋳型製作

図6 X線CTの見学

 

 

 

 

 

 

連絡先
(公社)日本鋳造工学会 東北支部YFE
高周波鋳造株式会社 佐々木彬光
〒031-0071 青森県八戸市沼館4-7-108 
TEL:0178-43-0127
E-Mail:sasaki.akimitsu(at)koshuha.jp*(at)を@に変換してください.