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日本,中国,インドなどの生砂の違いは何でしょうか?
生砂に求められる条件は,適切な化学組成及び物理的性質を有し,かつ砂粒は適度な粒度分布を有し,粒形は丸形に近いものです. 日本で使用されている生砂は,国産が半分弱でその他はオーストラリアやベトナムからの輸入です.国産砂の […]
近年は生砂のCB値管理が主流になっていますが,同CB値でも水分が変わり不良への影響も変わることがあります.CB値,水分管理についてどう考えればよいでしょうか?
CB値(コンパクタビリティ)は,1970年にAFS掲載論文の中で提唱された生砂評価指標です.既存のサンドランマを使用して測定するという簡便性により日本でも広く採用されてきた経緯があります. 生砂評価指標としてのCB値への […]
鋳造」と言う言葉を使った人,または 「Casting」を「鋳造」と決めた人を教えて下さい.
鋳造は人類の歴史の中で最も古い時代に人々が身に着けた金属の熱間加工技術であり,既に約6000年の歴史を持っています.中国では紀元前1700~1000年に青銅鋳物の製造の最盛期を迎え,高度な鋳造プロセスを確立しています.中 […]
鋳物砂の再生に寿命はありますか? 不純物(生型であればオーリティック,自硬性であれば樹脂)が再生されていれば新砂と同等と考えてよいですか?
「再生の寿命」の質問:鋳物砂(天然けい砂や人工砂など)に粘結剤などを加えて,造型可能な生型砂や自硬性鋳型砂とし,これらの鋳造後の回収砂を再生します.再生工程では,回収砂に対しての歩留りがあり,これが寿命に相当すると言えま […]
生型砂の‘ねかせ’時間は2時間ほどといわれていますが,2時間で何が起こっているのでしょうか?
生型砂の粘結材であるベントナイトは,水を吸収し膨潤することで粘結力を発揮します.ベントナイトを水に投入し自然に膨潤するには数時間という時間を要するため,物理的に力を加える混練(ねり作用)が行われて使用されます.混練は3~ […]
実家に鋳物師職の許可書があり,今までの軌跡を記録に残そうとルーツや歴史を調べています.しかし,この許可書の意味がよくわかりません.どういうものでしょうか.
明治時代の初めまで「鋳物師職許状」というものがありました.これについては多くの方々の研究記事と歴史記念館に残された古文書を見ることができます.本会の鋳物の科学技術史研究部会編「鋳物の技術史」(1997年3月発行)にも記述 […]
鋳造の始まりは,いつ,どこ?
紀元前3,000年ごろにメソポタミアの南部に国家都市を建設したシュメール人が残した人類最古の粘土板の中に,鍛冶工や銅を意味する絵文字が書かれています.また,この地方を流れるチグリス・ユーフラテス川の上流は古代の銅鉱石の […]
生型からシェル鋳型に変更したところ,バリが増えました.どのように対策したらよろしいでしょうか?
バリは砂型の寸法精度が悪いと発生します.工法を変更したことにより,砂型の寸法が変化したことが推察されます.特に,シェル鋳型ですと加熱をしているため,造型時に熱変形をして,砂型の寸法が変化し,バリが発生することが懸念され […]
生型造型において,よく月曜日の朝の砂は暴れると呼ばれるといわれますが,砂自体に何か起こっているのでしょうか?
生砂造型ラインで『週末から週明けにかけて砂があばれる』と呼ばれることがあります. 週末など稼働時間終了間際ぎりぎりまで注湯した後解枠せずそのままにして操業を終了した場合,週明けのライン稼働開始時に生砂の湿態性質が不安 […]
実際の鋳物では指向性が取れていてもひけ巣が発生することがあります. ちょうどいい指向性というものはあるのでしょうか?
凝固時のひけ巣発生の主要因として、溶湯の体積収縮と溶湯に溶け込んだガスが挙げられます。熱は鋳型の内部から外側へと流れることから、鋳型に流入した溶湯は外面が早く凝固し、内側の凝固は遅れることになります。金属は凝固時に数% […]