Vol.90 No.8 関西支部YFEの活動紹介
今回は,2018年5月18~21日に初の神戸での開催となりました第171回全国講演大会でのYFE大会及びYFE展示ブースについてご紹介致します.
第171会全国講演大会 YFE大会
YFE大会は5月20日(日)に開催されました.YFE委員長の牧野様の挨拶に続き,第一部では,平成30年度の日下賞受賞記念講演として,福島製綱の高橋様に「FCD生型砂に関わる不良形態と改善事例」を,産業技術総合研究所の村上様に「セミソリッド形成における固相粒子の形態制御による成形性向上」を,また平成29年度新東工業鋳造技術研究奨励講演として室蘭工業大学の楠本様に「多合金白鋳鉄のエロージョン摩耗特性及び熱処理条件に及ぼすニッケル添加の影響」をそれぞれ講演いただきました.多くの聴講者のもと活発な質疑が行われました.
第二部では,関西鋳造技士会のメンバーにより,鋳造カレッジを卒業してから現在に至るまで,鋳造カレッジで学んだ知識や経験がどのように活かされたのかをテーマに発表していただきました.発表者は関西鋳造技士会会長であるアサゴエ工業の藤原様をはじめとし,関西で活躍する鋳造技士のメンバー総勢10名に行っていただきました.5分/件という短い時間ではありましたが,各発表者が鋳造技士としての思いを発表され,会場は盛況を博しました.
第171回全国講演大会 YFE展示
第171回全国講演大会では,関西支部YFEは,昨年度に実施した関西理系応援プロジェクトによる鋳物体験教室,また,そこに至るまでのプロジェクトの経緯に関する展示を大阪市立デザイン研究所の学生たちと共に行いました.
鋳物体験教室では,大阪市立工芸高等学校,大阪市立第二工芸高等学校,大阪市立デザイン研究所の学生たちの思い思いの作品を,2017年12月9日(土)に㈱三共合金鋳造所にて,関西支部からの支援協力メンバーと共に鋳造により形にしました.その様子の一部始終を大阪市立デザイン研究所の学生たちが映像に納め,編集,ナレーションの吹き込みなど,熟考を重ね一つの映像作品として作り上げました.展示当日は,その映像を目玉とし,実際に学生たちと鋳物教室で鋳造したデザイン性にあふれる鋳物や幟,クレイモデル,鉄板,そして,その鉄板を用いて実際に焼いた「まむしやき」「けつねやき」,それらすべてを大阪市立デザイン研究所の学生たちが飾りつけをし,これまでにはないYFE展示ブースを作り上げることが出来ました.大会期間の5月19~20日には大変多くの皆様にYFE展示ブースにお越し頂き,好評をいただきました.
最後に,今回のYFE関西支部の展示に際し,その作品の製作から展示まで,全てに渡りご協力頂きました大阪市立デザイン研究所の皆様,また,鋳物作品の展示を快諾頂きました,大阪市立工芸高校,大阪市立第二工芸高校の皆様に厚くお礼申し上げます.
連絡先
(公社)日本鋳造工学会 関西支部YFE
堤 親平
〒559-0023 大阪市住之江区泉2丁目1番64号
株式会社栗本鐵工所
TEL: 06-6686-1103
E-mail:s_tsutsumi(a)kurimoto.co.jp *(a)を@に変えてください.