Vol.92No.4 関東支部YFEの活動紹介
今月は,関東支部YFE企画委員会において,ものつくり大学の西直美教授の企画・指導のもとで行われました小学生を対象とした「子供いもの教室」と高校生を対象とした「鋳物体験教室」についての模様をご報告致します.
○子供いもの教室の開催(令和元年7月14日(日),ものつくり大学)
埼玉県行田市内の小学生を対象に,ものつくり大学と共催で「子供いもの教室」を開催しました.ものつくり大学の西直美教授の企画のもと,日本鋳造工学会関東支部のYFEのメンバー6名と共に20名の小学生とその保護者が参加しました.手始めに半分に割った落花生の殻に粘土をつめて模型を造り,生型砂を使って開放型としてスズを鋳込んで箸置きを作りました.さらに,貝殻や人気キャラクターの製菓用シリコン型にワックスを流し込んで模型をつくり,CO2砂型を造型してスズを鋳込んで置物を作製しました.小学生だけでなく保護者の方も,金属が溶け,鋳込んだ後に固まる様子を興味深く観察していました.スタッフ一同,この機会に一人でも多くの生徒が鋳造に関心を持ち,将来鋳造の道に歩んで頂けることを願っております.
○鋳物体験教室の開催(令和元年7月25日(木)~7月26日(金),ものつくり大学)
理系学生応援プロジェクトの一環として,ものつくり大学の西直美教授の企画・統括の下,鋳物体験教室を開催しました.体験教室は2日間にわたって行われ,埼玉県立川口工業高等学校の1年生と2年生の生徒9名が参加しました.
初日はまず理系学生応援プロジェクトの趣旨説明や鋳物についての講義を行いました.その後の鋳造実習では,厚紙を加工して型を作り,スズを鋳込んでブレスレットを作製しました. 2日目には発泡スチロールを加工して模型を作り,CO2砂型にAC4Cアルミニウム合金溶湯を鋳込んでオリジナルのネームプレートを製作しました.参加した高校生は,鋳物の面白さと愉しさを体験すると同時に,抜勾配などの鋳造技術の奥深さも学んでおりました.本イベントを共催し,実習会場,実習設備ならびに宿泊設備などをご提供頂きましたものつくり大学の担当者の皆様,企画・統括頂いた西教授,ならびにご協力頂いた西研究室の所属学生,そして,実習・安全指導などでご協力頂いた関東支部のみなさまに,深甚なる謝意を申し上げます.
連絡先
(公社)日本鋳造工学会 関東支部
白木 尚人
〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1
東京都市大学 工学部
E-mail: nshiraki(a)tcu.ac.jp *(a)を@に変えてください.