中国四国支部でのYFE活動は「工場見学会・鋳造技術研究会」(1泊2日 1回/年)と「いいもの研究部会」(1~2回/年),「こども鋳物教室」(1回/年)をおこなっています.研究会や交流会を通じて若手の技術力向上を図るとともに,全国講演大会などで発表できる人材育成に繋ることを目標に活動しています.令和4年度の活動を以下に紹介します.

○第180回全国講演大会 YFE特別企画

1【特別展示】広島大学カーボンニュートラル×スマートキャンパス5.0
Town & Gown Office(TGO)活動紹介.「広島大学は2030年までにカーボンニュートラルを達成します」を掲げる広島大学,東広島市などによる「カーボンニュートラル×スマートキャンパス5.0宣言」の紹介.

図1 TGO高瀬講師スライド説明

2【特別展示】広島大学カーボンリサイクル実装センター研究紹介
広島大学プロジェクト研究センター「カーボンリサイクル実装センター」の研究紹介.

図2 カーボンリサイクル実装センター市川教授ポスター説明

3【特別映写】「時を鋳込む」リバイバル上映
青原さとし監督,広島県鋳物工業協同組合製作,「時を鋳込む」のリバイバル上映.

図3 工学部講義棟(112講義室),ループ上映(本篇119分)

○第50回YFEいいもの研究部会(開催日:2022年2月10日)

講演件数:3件 参加者数:23名
1「粒度指数と鋳型強度」
 (株)ツチヨシ産業 〇黒川豊氏
2「鋳型の急熱膨張率の判読法」
(株)ツチヨシ産業 〇黒川豊氏
3「鋳造CAEのVerification & Validation」
大同大学工学部 教授 〇前田安郭氏

○2022年度YFE行事を振り返って

本年度の第180回全国講演大会は広島大学で開催され,中国四国支部が担当をしました.YFEの企画として2件の展示企画と,広島県鋳物工業協同組合作成の映画「時を鋳込む」の放映を行いました.講演大会が対面とWebのハイブリット開催の中,本企画は著作権の関係で対面のみでの開催でしたが,多くの方に足を運んで頂きましたことを感謝いたします.
また,第50回YFEいいもの研究部会では3件をご講演頂きました.
黒川様からは,鋳物砂の大事な管理ファクターである粒度指数と鋳型強度の関係や,鋳型の急熱膨張量の意義について,生型と有機鋳型に分けての講演がありました.生型と有機鋳型では砂粒子の結合状態が異なることが,粒度指数や急熱膨張率に影響するとの内容でした.
前田教授からは鋳造CAEの原理や計算方式などを詳しく解説頂くとともに,鋳造CAEによる品質保証のために「検証(Verification)」と「妥当性確認(Validation)の考え方や事例について紹介されました.また,人工知能の第2世代に砂型造型へニューラルネットワークを適用した事例を紹介されました.

○中国四国支部YFE活動参加のご案内

最後に,コロナウイルス感染者数も少なくなり,マスク着用が個人の判断にゆだねられるようになりました.これまで開催が見送られていた対面の企画も実施できるような環境になってきています.中国四国支部は,コロナ禍の中で自粛していた活動を再開させ,より活発なYFE活動を行っていきたいと考えていますので,他支部の方でもご興味があれば,お気軽にご参加頂けると幸いです.
中国四国支部では事務簡素化のため,YFE活動の開催案内・情報発信などはメーリングリストを活用しています.参加希望の方は,当支部HPよりメーリングリストへ登録ください.また,活動内容はお気軽にお問合せください.
中国四国支部ホームページ
http://jfs.or.jp/jfs-honbu/jfs-cs/

連絡先
(公社)日本鋳造工学会 中国四国支部YFE
枝根 和也
〒696-0403 島根県邑智郡邑南町和田1051-7
株式会社ツチヨシ産業 邑南研究センター
Tel:0855-83-1614
E-mail:edane.k(at)tyco.co.jp
(at)を@に変えて送信してください。