本稿では,2025年度に実施したYFE活動を振り返り,ご報告いたします.
2025年度は,全国講演大会に関連した企画(YFE大会),学生を対象とした学びの機会(学生鋳物コンテスト),ならびに各支部での地域活動を通じて,若手技術者・学生の交流と知識向上を後押しする取り組みを実施してきました.
○YFE大会
第185回全国講演大会に併せて開催したYFE大会では,第1部では「鋳造技術の覧古考新」とし、SSK DCTech佐々木英人氏によるダイカストプロセスに関する講演と株式会社日本精機 松原雅人氏による金属積層造形のダイカスト金型での実用化に関する講演をしていただきました.ダイカストの実務に直結する知識や現場での応用を意識した技術や,金属積層造形を用いた新しい技術を学ぶ良い機会になったのではないかと思います.また,第2部では,学生向け鋳造方案勉強会の成果発表を実施し,各校が検討した方案の狙い,実施過程での試行錯誤,得られた学びを紹介いただきました.品質と生産性の両面から評価した優れた鋳物については,全国講演大会の総会にて表彰が行われ,学生の皆さんの励みになったものと思われます.

図1 .第185回全国講演大会およびYFE大会での学生鋳物コンテストの鋳物展示
○学生鋳物コンテスト
学生鋳物コンテストは,鋳造技術を体系的に学ぶとともに,学生自身が主体的に方案を検討する力を養うことを目的として実施しました.2025年度も,昨年に続き大学および高等専門学校から多くの参加があり,鋳造経験の有無にかかわらず,課題に対して意欲的に取り組む姿勢が印象的でした.12月に実施した発表会では,学生ならではの着眼点や独自の工夫が数多く見られ,YFE委員にとっても有意義な内容となりました.なお,本コンテストの成果発表会は,2026年5月に開催する第187回全国講演大会内YFE大会にて実施される予定です.多くの皆様にご参加いただければ幸いです.

図2 .学生鋳物コンテスト発表会(ハイブリッド開催)
○各支部の活動状況
各支部においては,勉強会,施設見学会,技術交流会など,地域の特性を生かした多様な活動が展開されました.その中でも,全支部で実施された「いもの教室」は,小中高生を対象に鋳造やものづくりの魅力を伝える取り組みとして,多くの参加を得ました.実体験を通じて鋳造に触れる機会は,子どもたちの記憶に残りやすく,将来の人材育成や鋳造技術の認知向上につながる重要な活動であると考えています.
最後に,日頃よりYFE活動にご理解とご協力を賜っている皆様に,心より御礼申し上げます.YFE委員一同、今後も鋳造分野の発展と次世代育成に貢献できるよう活動を継続してまいります.
連絡先
(公社)日本鋳造工学会 YFE事務局
(地独)東京都立産業技術研究センター 千葉 浩行
〒135-0064 東京都江東区青海2丁目4-10
TEL:03-5530-2570
E-Mail:chiba.hiroyuki(at)iri-tokyo.jp*(at)を@に変換してください.
