非鉄
マグネシウム合金は不純物が多いと腐食しやすいので,AZ91合金はD規格を使用しておりますが,構内で再溶解してリサイクルできますか?
構内リサイクルですが数点注意して頂ければ十分可能です.外部で行っているリサイクル工程では,フラックスを使用してマグネシウム合金内の酸化物除去を行うと共に再溶解に低下するAl,Mn及びBe成分の補正(添加)と上昇傾向にある […]
ダイカストの破断チル層は重大な欠陥となりますが,合金系によりできやすかったりできにくかったりするようです.どうしてなのですか?
破断チル層は,射出スリーブ壁で冷やされた溶湯が凝固し,晶出した凝固層が射出により金型内に巻き込まれ製品内に入ったものです.射出スリーブ壁に沿った凝固層であるため,製品内で直線状または曲線状の界面を有す組織になります. […]
アルミニウム合金中の成分がそれぞれ機械的性質に及ぼす影響はなんですか?
軽合金鋳物,ダイカストの生産技術(素形材センター)に詳しく書いてありますので参考にしてください. ・AC1A,AC1B(Al-Cu,Al-Cu-Mg系):銅とマグネシウムの固溶硬化とGPゾーン及び中間相θ’(準安定A […]
塗型の塗り方が作業者によって異なるようですが,大丈夫なのでしょうか?【アルミニウムの重力鋳造や低圧鋳造の金型】
アルミニウム合金の重力鋳造や低圧鋳造では,金型の製品形状部表面に塗型を施します.塗型は,金型保護,溶湯保温,流動性確保,凝固制御,離型性確保,面粗度制御などに影響を及ぼし,鋳物の品質確保のために重要な役割を担っています […]
ダイカスト金型の焼き付きのメカニズムはなんですか?
ダイカストの焼付きは,金型にアルミが付着して製品の一部が削れる現象をいいます. 金型にアルミが付着する原因には次の2つがあります.第1の原因はアルミと金型が反応しAl-Si-Feの化合物層を形成することです.第2の原因 […]
Al-Si合金などは、ひけ巣を設計上ではどのように考え,現場ではどのような対応をしているのでしょうか? また,存在するひけ巣の検出方法とその評価方法はどうしているのでしょうか
アルミニウム合金は凝固収縮が大きいため,ひけ巣が生じやすくなります.ひけ巣があると機械的性質が低下したり,リーク不良を起こしたりします.このため,ひけ巣は無いに越したことはありません.製品を設計するときには,できる限り […]
Al-Si系状態図では,共晶組成が11.6wt% と 12.6wt% の両方がありますが,どちらが正しいのでしょうか?
Al-Si 系状態図に関する2009年のMicroscopy Society of Americaの文献 (1) The Al-Si Phase Diagram,George F. Vander Voort* and J […]
アルミニウム合金溶湯の温度と粘性の関係はどうなっているのですか?
一般的にアルミニウム合金溶湯の動粘度は水とほぼ同じで流れ挙動ではレイノルズ相似則を容易に適用することが出来ます.一方で粘度(見かけ粘度)は,溶湯温度が液相線温度よりも高い領域では,温度による粘度の変化はさほど大きくありま […]
ダイカスト金型を設計する上で考慮しなければならない重要なことはなんで しょうか
ダイカストにおける設計工程には,大きく分けて製品設計と金型設計の二つがあります. 製品設計は,客先の製品形状をダイカストで生産できるような形状に図面化することが目的です.型分割・スライド中子・入子(埋子)・鋳抜きピンな […]
アルミニウム合金ダイカストで溶湯が金型と接触するとすぐに凝固すると思いますが,そのあとはどうなるのでしょうか?
金型内の溶湯の動きを直接見ることは簡単ではないので,お答えするのは難しいと思いますが,これまで様々な実験や見解が出されていますのでそれに沿って簡単にご説明したいと思います. まず,溶湯が金型キャビティに射出されて金型 […]