Vol.91No.7 学園祭におけるいもの企画・展示

関東支部では,鋳物をもっと広く知ってもらうために,2018年11月3日(土)〜4(日),東京都市大学の世田谷キャンパスで開催された学園祭の企画「都市大Expo」に出展しました.この時の模様を報告いたします.

 

 「都市大Expo」は,学内の学生に工業技術や企業の最先端の技術を間近に見る・触れることで工学に対する難しいイメージを親しみやすいものに感じて貰うことを目的として東京都市大学学園祭実行委員会が企画するものです.今回,YFE関東支部に展示の依頼があり,学園祭に来場される中高生を対象に,「いもの(鋳物)を知る・学ぶ・体験する」というテーマで展示を行いました.

「いもの(鋳物)を知る」コーナーでは,(株)コイワイの小岩井修二氏の協力を得て,同社の鋳物製造3Dプリンター,電子ビーム・レーザービーム金属粉末積層工法による金属部品製造や車両,船舶など一般産業機械の試作・研究開発向けの鋳物部品とその鋳型・中子を展示し,小岩井氏自身が来場者に鋳物の魅力とその幅広い用途について説明されました.

「いもの(鋳物)を学ぶ」コーナーは,中山栄治氏,古屋毅文氏により金属の種類や鋳造の講義を行いました.学会が作成した鋳造紹介DVD「私たちの生活を豊かにする鋳物」を使用して,中高生だけでなく,大人の方々にも身近な鋳造品へ興味を持つような大変分かりやすい講義でした.

「いもの(鋳物)を体験する」コーナーでは,前述の講義を聴講した中高生を対象に,茂泉健氏他2名,齋藤侑里子氏,白木尚人氏および白木研所属のTA8名の指導の下,大学地元の尾山台,等々力商店街のキャラクターの立体模型および東京都市大のコミュニケーションマークのプレート模型から生砂で砂型を作製し,溶解したホワイトメタルを鋳型に流し込んで,鋳物を作製しました.模型が複雑で造型に苦労し,なかなか思うような鋳物とはならなかったものの,スタッフの熱心な指導のもと,「ものつくり」の楽しさや難しさに納得された様子でした.

 2日間で約500名の見学者があり,鋳造の講義および造型体験は2日間で中高生15名を含む80名が参加されました.学園祭の盛り上げに大いに貢献したと自負しております.2日目の午後には,尾山台,等々力商店街のキャラクター本人が展示会場を訪れて下さり,自身の姿を模した鋳物に大変満足されたようでした.主催した大学および学園祭実行委員会からも感謝の言葉を頂きました.普段は「子供いもの教室」として,造型など鋳物の製作が中心でしたが,講義を聴講して頂いて「学ぶ」ことができ,また,最先端の鋳造技術をご覧頂くことで「知る」ことができ,参加者の皆さんから大変高い評価を頂きました.

最後に,この企画展示を行うにあたって,機会を提供して頂いた東京都市大学および学園祭実行委員会,(公社)日本鋳造工学会の皆様,お手伝いしてくれた学生スタッフの皆様,当日ご多忙に関わらずご協力頂きました皆様に心より感謝申し上げ,「学園祭におけるいもの企画・展示」の報告とさせて頂きます.

連絡先

(公社)日本鋳造工学会 関東支部 
白木 尚人
〒158-8557 東京都世田谷区玉堤1-28-1
東京都市大学 工学部
TEL:03-5707-0104 内線2584
E-mail: nshiraki(a)tcu.ac.jp *(a)を@に変えてください.