Vol.94No.11 東北支部YFEの活動紹介 

東北支部YFEにおける2021年度活動についてご報告いたします.

 東北支部YFEは,東北支部夏期鋳造講座での講演,鋳造の未来を担う人材の創出に貢献することを目的とした子供向けの体験教室,若手鋳造技術者の組織を超えた繋がりの構築と学びの場を提供することを目的としたYFE大会を軸に活動を進めてまいりました.いまだ収束しないコロナ禍の中でも,オンラインを活用しながら活動を継続しています.本報告では,高校生を対象とした「ものづくりプロジェクト」と「オンラインによる第29回東北支部YFE大会」を紹介します.

○ものづくりプロジェクト(2021年9月9日)

 秋田県産業技術センターにて秋田県の高校生5名を対象に3DCAD,3Dプリンタを活用して模型,鋳型を製作し,オリジナルベー  ゴマづくりを行いました.事前にベーゴマモデルを3DCADで設計し,3D樹脂プリンタにて上型用と下型用模型を造形しました.枠も3Dプリンタ製です.当日は,鋳造技術に関する座学の後,3Dプリンタで作製した模型を鋳型として,粘土砂で砂型を作成し,スズ合金を注湯してオリジナルベーゴマを製作しました.

 受講者の皆さんからは,「最新のデジタル技術と伝統的な工業を同時に体験ができる貴重な機会でした.」との感想もありました.

ものづくりプロジェクトで作成したオリジナルベーゴマ

○第29回東北支部YFE大会(2022年3月18日)

 東北支部YFEは,東北6県が毎年,持ち回りでの開催が恒例となっており,1泊2日の日程で講演会,情報交流会,工場見学会を開催して参りました.温泉宿で密に交流する本イベントは,コロナ禍においては開催が困難です.2021年度も前年度に引き続きオンラインでの開催となりました.そのような状況でも参加者は50名を超え,活発な意見交換が交わされました.

 講演内容は,金属積層造形の最新トピック,シミュレーションを活用した不良対策の紹介に加えて,近年注目されている機械学習を鋳造技術に活用する内容で,若手鋳造技術者が今後取り組むべきデジタルトランスフォーメーションが共通のキーワードと言える話題が提供されました.加えて,SDGsといった社会的要請に応える中周波誘導炉の電力消費の低減を,現場の創意工夫で達成した事例を紹介していただきました.意見交換では,「最新の知見に取り組む事例を知ることができ,今後の活動の参考になった.」「機械学習を鋳造技術に利用する具体的事例を知ることができ,想像よりも手軽に利用できることがわかった.」のように,最新の技術に対する高い関心が寄せられました.

 全ての講演終了後,フリータイム時間を設け,自己紹介や講演への質問・感想等を自由に発言していただく機会を設けました.新たに参加された会員とも交流が深まり,有意義な大会となりました.コロナ禍が落ち着いた後の再び温泉宿での密な交流を期して,再会の約束を交わし締めくくりました.

オンラインでのYFE大会の様子

 

 

連絡先

(公社)日本鋳造工学会 東北支部YFE
宮城県産業技術総合センター 内海 宏和
〒981-3206 宮城県仙台市泉区明通2-2 
TEL:022-377-8700
E-Mail:utsumi-hi280(at)pref.miyagi.lg.jp
*(at)を@に変えて送信ください.