Vol.94No.8 東海支部YFE活動

 第179回全国講演大会に合わせて大会会場でおこなわれた子供いもの教室について報告します.

 5月21日(土),22日(日)の2日間にわたって全国講演大会の会場である大同大学で東海支部YFEメンバーが中心となり子供いもの教室を開催しました.子供いもの教室については第179回全国講演大会の報告のところですでに書いていますので,ここではそこには書けなかったことを紹介します.

 東海支部YFEでは2022年1月23日(日)にみえこどもの城で子供いもの教室を予定していました.この教室は全国講演大会での子供いもの教室のプレ教室として準備をすすめていました.しかし,ちょうど1月中旬から新型コロナウイルスの感染が急速に拡大し始め,三重県でも1月21日からまん延防止等重点措置が適用されました.そのため中止にせざるを得なくなり,全国講演大会での教室は東海YFEで3年ぶりの開催となりました.教室前日にYFEメンバーが集まって準備をしたのですが,コロナのため対面で会うのは実に2年ぶりでした.リモートではフォーラムや講習会への参加やメールのやりとりはしていましたが,とても久しぶりに会ったという感じがしました.

 教室の会場をどこにするかは大同大学での下見を2021年8月に行ったときに屋外にあるゴビーステージに決めました.換気に注意して密にならない所として選んだのですが,一応屋根はあるものの屋外であるため雨が心配されました.当日は少し雨が降ったものの幸い実施に影響はありませんでした.それよりもゴビーステージが講演会会場とは少し離れていて,参加者の動線上になかったためほとんど人影がなかったことが問題でした.前回はWFCや全国講演大会での展示会場内でおこなったため,事前予約だけでなく当日参加の方も多くありましたが,今回当日参加は10数名のみでした.広報や周知の面での反省すべき点を次に生かせればと思っています.

 参加者にはホワイトメタルのペーパーウエイトを作っていただきました. YFEメンバー各社の3Dプリンタを使わせていただき10種類の型を新たに用意しました.そのため良く見ると各社造型樹脂材料が違うため型によって色が異なっています.参加者にはできあがりには型の色は関係ないよと説明しました.これも鋳造ならではのことと思います.

図1 造型の様子

 

図2 はち丸オリジナルペーパーウエイト

 
 参加者の方には自分で手を使って行う造型のところに興味をもっていただけたようでした.お子さんのほうが器用に細かく造型されていたのが印象的でした.そのため型落ちも少なかったように思います.また,清水一道会長も体験され,ご自身の鋳造教室の経験からいろいろお話しを伺えたのもよかったです.

 今回遠方から親子で参加された方も見えました.その方も含め子供いもの教室にご参加いただいた皆様,会場の設備を貸していただいた大同大学,スタッフとして参加された岐阜大学,三重大学の学生の皆様にはお礼申し上げます.

 

 

連絡先

(公社)日本鋳造工学会 東海支部YFE
岐阜工業高等専門学校 山田実
〒501-0495 岐阜県本巣市上真桑2236-2
TEL:058-320-1343
E-Mail:myamada(at)gifu-nct.ac.jp
*(at)を@に変えて送信ください.