北陸支部YFEでは,こども鋳物教室活動についてご報告いたします.
2022年にも参加していた(公社)いしかわ環境パートナーシップ県民会議が主宰する”いしかわ環境フェア2023”に,鋳造工学会北陸支部YFEとしてブースを出展し,こども鋳物教室を二日間にわたり開催しました.本イベントにはさまざまな企業ブースの出展,また24時間テレビチャリティーイベントも同会場で行っており,有名ゲストも登場する等,北陸最大級の環境イベントということで,規模も大きく,大勢の来場者が来られておりました.本年度は見て,触れて,体験して楽しみながら,CO2削減や資源循環・リサイクル,環境保全など環境について広く理解を深めていただくことを目的としたイベントであり,当会としては,『鋳物は溶かして型に流し込むと新しい別の製品に生まれ変われる,何度でも新しい製品に生まれ変われる,こどもたちには体験を通して鋳物に使用する様々な金属はリサイクルしやすいとっても「エコ」な素材であることを理解してもらい,身近な金属類もリサイクルとして廃棄してもらうことを伝えることで,次世代の環境保全に寄与することを狙う』として参加しました.スタッフには北陸の鋳物関連会社から有志で各日16名ずつ参加してもらい,受付ブース,造型工程,注湯工程,解枠工程,バリ取り工程,穴あけ仕上げ工程に分かれてもらい,事業を実施しました.こども達には砂型に好きなおもちゃのフィギアを押し当てて転写させて造る錫鋳物キーホルダーづくりを体験してもらいました.注湯工程,解枠工程,バリ取り工程,穴あけ仕上げ工程は危険性も伴うため,距離をとって見学のみで行っております.本年は前回開催時をも上回り,約480名の子供たちに体験してもらうことができ.整理券は完売,終始ブースに来場者がいるほどの大盛況となりました.砂を込めて固めていく作業や錫の重さを手に取って感じてもらう体験,錫が溶けて液体状になった様子,選んだおもちゃのフィギアから出来上がったキーホルダーを見て子供達は大喜びであり,鋳物教室の体験を通して,ものづくりの楽しさ,鋳物という言葉を知ると同時に身近に感じてもらう事ができ,とても有意義な事業となったと思います.改めてご協力いただいたスタッフには感謝申し上げます.
連絡先
(公社)日本鋳造工学会 北陸支部YFE
株式会社高岡製作所 奈部潤弥
〒933-0351 富山県高岡市四日市123-14
TEL:0766-31-5455
E-mail:nabe-junya(at)takaoka-ss.co.jp
*(at)を@に変えて送信ください.