アルミニウム合金中の成分がそれぞれ機械的性質に及ぼす影響はなんですか?
軽合金鋳物,ダイカストの生産技術(素形材センター)に詳しく書いてありますので参考にしてください. ・AC1A,AC1B(Al-Cu,Al-Cu-Mg系):銅とマグネシウムの固溶硬化とGPゾーン及び中間相θ’(準安定A […]
塗型の塗り方が作業者によって異なるようですが,大丈夫なのでしょうか?【アルミニウムの重力鋳造や低圧鋳造の金型】
アルミニウム合金の重力鋳造や低圧鋳造では,金型の製品形状部表面に塗型を施します.塗型は,金型保護,溶湯保温,流動性確保,凝固制御,離型性確保,面粗度制御などに影響を及ぼし,鋳物の品質確保のために重要な役割を担っています […]
塗型の塗り方が作業者によって異なるようですが,大丈夫なのでしょうか?【フルモールド】
フルモールド鋳造法において,塗型工程の管理は品質を左右する重要な管理項目になります.作業者によって塗り方が異なる場合は,厚みのバラつきが懸念されます. 厚みが薄い場合,「浸透型の物理的焼着きの発生」を招く恐れがあります […]
ダイカスト金型の焼き付きのメカニズムはなんですか?
ダイカストの焼付きは,金型にアルミが付着して製品の一部が削れる現象をいいます. 金型にアルミが付着する原因には次の2つがあります.第1の原因はアルミと金型が反応しAl-Si-Feの化合物層を形成することです.第2の原因 […]
凝固シミュレーションで最適な鋳造方案(早く,静かになど)を提案できても,溶湯の物性から考えると引け巣は無くならないと考えますが,如何でしょうか?
溶融金属が液相から固相に相変態するとき,ビスマスなど一部の金属を除いて,5%程度の体積収縮が起こります.凝固時に発生しますので凝固収縮と呼んでいます.実は,液相状態でも,固相状態でも,凝固収縮ほどではありませんが温度変 […]
Al-Si合金などは、ひけ巣を設計上ではどのように考え,現場ではどのような対応をしているのでしょうか? また,存在するひけ巣の検出方法とその評価方法はどうしているのでしょうか
アルミニウム合金は凝固収縮が大きいため,ひけ巣が生じやすくなります.ひけ巣があると機械的性質が低下したり,リーク不良を起こしたりします.このため,ひけ巣は無いに越したことはありません.製品を設計するときには,できる限り […]
鋳物の化学組成を蛍光X線分析やICP分析装置で簡易・短時間で分析していますが,どのような原理で行われているのでしょうか?
物質は,いくつもの元素の組合せで出来ています.物質にエネルギー(熱エネルギー,電気エネルギー,光エネルギーなど)を加えるとその強さに応じて相変態(固相→液相→気相そして発光)します.この光が何かというと,物質を構成して […]
Al-Si系状態図では,共晶組成が11.6wt% と 12.6wt% の両方がありますが,どちらが正しいのでしょうか?
Al-Si 系状態図に関する2009年のMicroscopy Society of Americaの文献 (1) The Al-Si Phase Diagram,George F. Vander Voort* and J […]
鋳造現場では,熱分析曲線を用いてC%,Si%を判断していますが,どのような原理でこれらの含有量を出しているのでしょうか?
図1に示すように,溶湯の熱分析を行うCEメーターのカップには,チルさせてセメンタイト共晶温度を測るテルル(Te)入りカップと,カップ内に何も入っていないタイプのカップの2種類があります.また,黒鉛共晶温度を測るための接 […]
欠陥の原因を簡単に判別する方法はないでしょうか?
【鉄の場合】 鋳造各工程のセンシングと,欠陥部の画像解析などにより欠陥名を判定し,ビックデータからAI知能が欠陥原因を判別することが近い将来であり,この時は簡単かつ瞬時に判別できる様になると思います. 現時点の方法として […]