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フラン自硬性鋳型の欠点として,元砂の種類により硬化速度,強度に影響を受けやすいことが知られていますが,なぜですか? また,一度再生砂になると,元砂の影響は少なくなることが知られているようですが,なぜですか?

 フラン自硬性鋳型は,1940年代に米国クエーカーオーツ社によって,フランバインダが酸触媒によって常温で硬化する性質が見出され,更に1950年代に米国で尿素変性フランとすることで砂同士の接着力が向上することが見出されまし […]

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ロストワックス法では,鋳型を作る際に熱でワックスを溶かす工程がありますが,加熱するだけでワックスが残ることなく完全に除去できるのですか.またそのための工夫があれば教えてください.

 ロストワックス法では,残存ワックスが介在物欠陥などの原因となるため,ワックスの除去は必須技術となります.ワックス除去方法(以降脱ろう)には3種類あります. ①900度から1100度の炉内に鋳型を投入しワックスを溶かし出 […]

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自硬性鋳型において,新砂補給率が3%以下とあるのですが,3%を超えると欠陥にどのように影響するのか教えていただきたいと,仮に補給がゼロの場合,どのような鋳造欠陥につながるのか教えていただきたいです.

 自硬性鋳型において新砂を添加する理由は, まず集塵機等で集塵されて産廃として処分された砂の不足分を補填するという目的があります.また,新砂添加には,鋳物砂のイグロス,粒度分布, 通気度, 砂強度などの安定化を図る目的も […]

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電気炉には高周波,中周波,低周波誘導炉が存在しますが,それぞれの特徴やメリットデメリットは何でしょうか?

 高周波・中周波・低周波の違いを考える時に最も基本となるのは,溶湯撹拌力(F)が周波数(f)に反比例するということです.したがって,低周波誘導炉(50/60Hz)は溶湯撹拌力が大きいという特徴を有しています.  低周波炉 […]

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引け巣の出ない鋳物合金の開発は可能でしょうか?

なぜ,溶湯は凝固すると引けるのでしょうか?溶湯(液相)から固体(固相)に凝固(変態)する際に,実用合金のほとんどは密度が大きくなりますから,質量が一定ならば収縮しなければなりません.よって,「引け巣の出ない鋳造合金」とは […]

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鋳物のひけ巣の部分にデンドライトが観察される理由はなんでしょうか?

一部の金属(SiやBi)を除き純金属や合金は,凝固の際4~6%程度凝固収縮します.よって型鋳造では,体積収縮をまかなうだけの溶湯の補給が なければ,凝固収縮分がひけ巣となって,鋳物の内部あるいは表面に現れることになります […]

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パーライトはどうしてラメラ組織になるのですか.また冷却速度や強度との関係を教えてください.

 オーステナイトからフェライトとセメンタイトが同時に析出するときに,ラメラ構造をとることが多く,この組織をパーライトと呼びます.どのような形態になるかは,相の体積率と界面エネルギー,拡散時間との兼ね合いで決まります.金属 […]

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生型砂の混練機は,マラーホイール式とアジテーター式がありますが,どのような観点から選定を行えばよいでしょうか?

 生砂の混錬工程のポイントは,ライン内を循環している生砂粒子表面に活性ベントナイトを均一に引き延ばしながらコーティングすること,そして活性ベントナイトの結晶層間に水を十分浸透させ,ベントナイトの粘結力を最大限引き出すこと […]

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シェルモールドやコールドボックスの砂の充填シミュレーションにはどんな手順,手法が用いられますか?

シェルモールドやコールドボックスの砂の充填ではブロー造型が多く使用されます.ブロー造型の場合,鋳枠あるいはコアボックスへ砂を運ぶ工程と,砂の配列が変化して粗から密になる砂の圧密化工程とに分けて考えると良いでしょう. まず […]

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自硬性の砂評価はLOIが主流で,酸消費量やソーダ分等はあまり現場では使用されておりません.どのプロセスでもLOIで評価していればいいのでしょうか? 各プロセスでLOI以外の評価をした方が良い評価項目はありますか? また,プロセスによってはLOIよりもいい評価項目はあるのでしょうか?

LOI(Loss on Ignition,強熱減量)は1000℃の減量%で,有機自硬性の評価に主に用い,回収砂では残留樹脂相当です.回収砂の再生状態やガス欠陥予測ができます.加えて,粒度分布や通気度を評価すると予測精度が […]

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