東海支部YFEでは,年に複数回のイベントと幹事会を行っています.本稿では,2023年度のイベントの概説および今年度の活動予定についてご報告いたします.

 

2023年度は「こどもいもの教室」,「鋳造技術対談&若手技術者フォーラム」,「工場見学会」,「YFEフォーラム&技術講習会」を実施しました.

こどもいもの教室は,2023年9月17日(日)にみえこどもの城(三重県松阪市)にて実施しました.会場をお借りしたみえこどもの城のご協力のもと参加者を募り,募集開始から1日で予約枠(=対応可能数.およそ50組)が全て埋まるほどの盛況でした.ホワイトメタルを用いたペーパーウエイトづくりを体験してもらい,会場のモニターにて日本鋳造工学会が製作した鋳造技術の紹介ならびにYFEの活動紹介を行いました.

鋳造技術対談&若手技術者フォーラムは,支部との共催行事として2023年11月3日(金)に大同大学(愛知県名古屋市)にて実施しました.内容は鋳造技術対談(若手技術者5名から学生へのアドバイス),ランチョントーク(参加者の交流),岩田奨励賞受賞講演(2022年度支部賞受賞者4名),学生ポスターセッション(10件)の4部構成となっています.若手人材育成とともに,若手技術者および学生間の繋がりを深める交流の場を持つことができました.また,学生による発表では参加者からの様々な質問に対して学生が真摯に応対する中で,企業の技術者の視点を学ぶ良い機会になりました.

工場見学会は,2023年10月26日(木)に実施され,鍋屋バイテック会社・美濃工園様(岐阜県美濃市),中央可鍛工業(株)岐阜久尻工場様(岐阜県土岐市)の2か所の見学を行いました.参加者は27名であり,支部外からもご参加いただきました.新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後,初めての工場見学会ということもあり,見学先の2社様には直前まで種々ご配慮,ご協力をいただきました.

YFEフォーラム&技術講習会は,2024年1月26日(木)にオンサイトとオンラインのハイブリッド形式で開催しました.参加者は34名であり,オンサイト参加者は28名でした.YFEフォーラムでは,堤記念賞受賞講演(2022年度支部賞受賞者3名)と現場改善事例1件の講演を行いました.また,技術講習会ではキュポラの完全CN化を見据えたCF化に繋がる可能性のある燃転の取組みについてご講演をいただきました.参加者同士や講師の先生方も含め,今後の活動に繋がる非常に有意義なイベントとなりました.

2024年度も2023年度と同様な規模での実施を計画しています.今後も学会活動を通じて,鋳造業界の活性化や人とのつながりを強くできるような活動を進めていく所存です.

図 1.2023年度の技術講習会の様子

図2. 2023年度のこどもいもの教室の様子

 

 

 

 

 

 

 

連絡先
(公社)日本鋳造工学会 東海支部YFE
東海国立大学機構 岐阜大学  新川 真人
〒501-1193 岐阜市柳戸1-1
TEL:058-293-2517
E-Mail:niikawa.makoto.x4@f.gifu-u.ac.jp
*(at)を@に変えて送信ください.