公益社団法人日本鋳造工学会 : 全国の研究室をご紹介いたします__
研究室DB

研究室

研究室の集合写真(撮影日2022年2月22日)
産業技術センター
静岡県工業技術研究所
研究室の集合写真。令和3年度卒業生と
集合写真(2022年6月撮影)
研究室メンバー@青学相模原キャンパス
タンデム式縦型高速双ロール鋳造機
万能試験機

大分大学 理工学部 創生工学科 福祉メカトロニクスコース 電磁応用非破壊診断研究室

電磁気を使用した様々な検査技術の開発や、電磁界解析を使用した検査原理の解明を行っている。

大分県産業科学技術センター 金属担当

大分県産業科学技術センターは,県内産業の振興を目的に「技術支援業務」「研究開発業務」「振興業務」を主な業務とした公的な技術支援機関です.その中で機械・金属担当は,機械加工,CAD/CAM/CAE、鋳造、溶接、計測などの技術分野に関する支援業務を行なっています.

大分県産業科学技術センター

長崎大学 工学部 化学・物質工学コース 材料組織物性学研究室

“組織・物性制御で新材料の開発に挑む”をスローガンに,幅広い金属材料のミクロからナノレベルの構造制御を基にして,新材料や新規プロセスの開発研究を進めています.具体的には,金属基複合材料(MMC)の組織・界面制御,金属および半導体材料多層膜ナノワイヤーの形状・構造制御等の研究,スーパーアロイの微細化技術や,水素吸蔵合金アクチュエータの開発およびその医用分野への応用などの研究を行っています.

産業技術総合研究所 生産計測技術研究センター

生産計測技術研究センターでは以下をミッションとして設定している。すなわち、産業や社会の広い意味での「生産現場」で発生する多様な計測課題に対して、産総研内外の技術を高度化・統合し、その成果をオンタイムで適用(ソリューション提供)することにより、我が国の基幹産業を支える高度な製造産業の競争力の維持・強化と、産業や社会の安全・安心の実現に貢献することを目指しています。このための新規なアプローチ手法として「ソリューション型研究」を掲げ、生産現場から抽出された課題に対して適切な解決策を提供することを目指します。

福岡県工業技術センター 機械電子研究所 材料技術課

材料技術課では、金属プロセスチームが、金属材料の加工プロセスである熱処理、塑性加工、溶接、鋳造等に関する技術分野を、表面プロセスチームが、めっきや溶射等の表面処理や腐食防食に関する技術分野を主な対象として、研究開発や技術指導による技術的支援を行っています。また、電子顕微鏡やICP発光分析装置等の高度な分析機器を用いた評価解析技術にもとづいた依頼試験や、これら設備機器の開放利用を行っています。

久留米工業高等専門学校 材料システム工学科 材料組織制御研究室(山本研)

融体加工を用いた新素材の開発,特に,高合金白鋳鉄などの耐摩耗材料の開発・研究を行っている.さらに凝固組織や凝固機構の解析,変態特性,熱処理特性,耐摩耗性,酸化挙動など実用化に向けた研究やブレーズ法などによる異種材料との接合や複合化についてや,凝固組織の微細化法の開発など,プロセス研究も行っている.この様に材料の生まれから使用に到るまでの総合的な研究を実施している.

九州大学大学院 工学研究院 材料工学部門 構造用金属科学講座 宮原研究室

凝固組織を複数の相の集合体としてとらえ、高機能化の発現を目指します。例えば耐摩耗特性の改善を目的とした炭化物・黒鉛分散鋳鉄の複相組織制御、軽量セラミックスを分散させたアルミニウム合金の設計と耐摩耗・疲労特性評価などです。さらにジェットエンジン・タービンブレードでは結晶配向性が高温寿命を著しく向上させ,また太陽電池用多結晶シリコンでは成長形態が変換効率向上に寄与しますので,特性を発揮しうる凝固条件を研究しています.これらの現象の理解のためにシミュレーション解析も行っています. 

金属3Dプリンタによる製品の造形(EOS社製,EOS M100:(株)戸畑製作所との共同研究により設置)

九州大学 工学研究院 機械工学部門 構造材料評価研究室

シンクロトロン放射光による3D/4D画像が非常にInformation-richである点に着目し、これまで2Dで行われていた様々な材料評価を3D/4Dへ拡張することに注力している。これを基に、物質の4D高時間分解能構造を評価する確度の高い実証性とそれと体系的に整合する実画像ベースの論理的推論を特徴とする「3D/4D材料科学」の実現を目指している。また、応用研究として、鋳物材料を含む各種構造・機能材料の疲労や変形、破壊、信頼性保証などで、従来法では得られない新しい知見を見出している。

構造材料評価研究室の集合写真

九州工業大学 マテリアル工学科 結晶制御工学研究室

マテリアル(材料)の性質を良くするため、実験を通した研究を中心に行っています。マテリアルを創るには多くのプロセスを必要としています。その中でも、もっとも基本となる凝固法を利用したり、これを応用したプロセスを用いてマテリアルの開発を行っています。いろんな鋳造法(溶融凝固法)や溶射法(急速凝固法)またスパッタ法(気相合成法)などを利用して、これまでにない機能を持たせたり表面だけを改善して、環境にやさしいマテリアルの開発などを目指しています。傾斜機能球状黒鉛鋳鉄、高速鍛造アルミニウム合金、溶射コーティング材料を用いて、高強度・高靭性材料、耐摩耗・耐腐食材料などの研究を行っています。プロセスとマテリアルの開発を通して新しい「ものづくり」に挑戦してます。

高知県工業技術センター 生産技術課

高知県内企業の技術力向上と産業振興を促進するために必要な試験研究、技術支援などを行っています。そのために、工業技術の先端化や複合化に対応する設備面の強化や、幅広い研究分野に迅速に取り組める体制を整え、企業の技術者が利用する開放試験室を設置し、技術に関する基礎から応用まで、企業の技術基盤の強化を支援しています。研究室全体としての対応可能分野は、電気・電子、メカトロ、情報通信、精密測定、機械加工、金属材料、鋳造、溶接、熱処理など多岐に渡ります。

山口大学 教育学部 技術教育 金属加工研究室

熱処理及び合金元素の添加により高クロム鋳鉄,ハイス系合金鋳鉄の材質改善の研究を行ってきました。これらの材料のころがり疲労,被削性,ヤング率,などの研究を行ってきました。電気炉,旋盤,平面研削盤,硬さ試験機,ころがり疲労試験機,などがあります。この他に,中学校教育現場での技術科の授業での鋳造によるものづくり(例,七輪によるアルミニウム空き缶の溶解,鋳造などによる教材開発)を行っています。

水産大学校 海洋機械工学科 海洋機械学講座 田村研究室

創形創質技術の発展に資する物理・化学現象のメカニズムを紐解き、有効な応用技術の確立を目指しています。鋳造関連技術としては、超音波キャビテーション を伴う音場において流体の浸透性が向上する現象を用いた新しい造形技術や溶湯の取り扱いを工夫することで有用な非平衡組織を鋳物中に残す技術の開発を行っ ています。また、水産物残渣の産業利用を拡大するために、カキ殻などを軽合金用の鋳型原料として用いる研究にも力を入れています。

広島大学大学院 先進理工系科学研究院 機械工学プログラム 材質制御工学研究室

地球規模での環境対応型合金として高い比強度・靭性を持ち、また高温までの温度域で表面安定性を有する高性能・多機能材料の開発のためには、合金組成、製造プロセスと組織の最適化が、キーテクノロジーになり、これらの関係を最下段のイラストに示しています。当研究室では、機械構造用材料や機能材料等の種々の材質最適化のために必要な、材料内部の変化現象のモデル化、材料生産プロセスにおける計測・制御、新しい材質制御プロセスの開発など、材料工学と機械工学の複合領域の課題を取り扱っています。

広島大学大学院 先進理工学系科学研究科 機械工学プログラム 機械材料物理学研究室

高機能・高性能な金属、セラミックスおよび金属基複合材料の物理現象の解明と開発に関する研究を行っています。具体的には、(1)ナノ・メゾスケールでの組織制御による材料プロセスの最適化、(2)機械的・機能的性質のナノからミリスケールまでの評価、(3)光学顕微鏡、走査型・透過型電子顕微鏡を用いた組織観察と組織定量化、(4)計算機シミュレーション(分子動力学、有限要素法等)によるモデリング を行っています。

広島大学材料物理学研究室集合写真

広島工業大学 工学部 機械システム工学科 材料力学研究室(日野ゼミ)

機械材料の力学特性について、特に疲労強度の評価を行っている。また、表面改質による機械材料の高機能化技術についても取り組んでいる。今後は環境問題へ対応するため、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の軽金属材料およびエンジニアリングプラスチックをはじめとするプラスチック材料への表面改質による高機能化ならびに金属-プラスチック異種材料の接合技術についても検討する。

広島県立総合技術研究所 東部工業技術センター 加工技術研究部

当研究部では,金属系材料をはじめとする構造材料の加工・計測・分析評価技術に関する研究開発,技術支援を行っています。特に鋳造をはじめとする溶融加工に関わる技術において,表面処理技術を中心に拡散元素の制御,凝固制御により,有効な元素分散層の作製方法の確立を目指します。

東部工業技術センター

広島県立総合技術研究所 西部工業技術センター 加工技術研究部 素形材担当

アルミニウムやマグネシウムの軽金属材料を用い、高圧鋳造や複合化技術によって、自動車を中心とした部材の高機能・軽量化に向けた研究を行っています。 国内トップレベルにある県内ダイカスト業界を支援するため、ハイサイクル化を可能とする鉄鋼-銅ハイブリット金型の開発などに取り組んでいます。

研究員集合写真

近畿大学 工学部 機械工学科 材料プロセス工学[旗手]/材料物性工学[信木]研究室

機械材料の強度特性として、引張、衝撃、疲労や摩耗特性を研究し、各種機械の設計に役立つ部材の強度特性について研究している。機能性鋳造材料の開発として低熱膨張性を含め、高合金系鋳造材料の諸特性評価を実施している。さらに、非鉄金属材料について、特に水素吸蔵特性が発現する材料の創製に関する研究ついても積極的に展開している。

近畿大学 工学部 機械工学科 加工工学研究室

当研究室は材料加工・生産加工の中でも機械加工,接合,粉体加工を中心とした研究室で,この中で,各種鋳鉄を加工対象材料の一つとして継続的に研究を行っている.特に,各種鋳鉄の切削性に注目している.

岡山理科大学 工学部 機械システム工学科  材料力学・エコマテリアル研究室

鋳造後の各種軽合金材料について、熱処理や加工処理を施した場合の微細構造と機械的特性等の関係を詳しく検討し、原因となる機構の解明を目指している。更に、得られた表面組織に基づき適切な表面処理を施すことによって耐食性、意匠性、機械的性質等の向上をはかる研究を行っている。なお、研究室の学生に対しては、学内にとどまらず、できる限り学協会等に出かけて発表ならびに情報交換を行うように激励している。

学会発表会場での研究室メンバー

岡山県立大学 材料・機械設計学研究室

金属やゴム・プラスチック等の材料・機械要素の開発や強度評価等の実験,コンピュータによる強度解析・シミュレーションを行っています.鋳造に関しては,3次元湯流れ解析プログラムの開発と,これを用いた欠陥予測法の研究を行っています.

研究室集合写真

島根県産業技術センター 生産技術科

機械金属関連における生産技術や材料評価技術の研究開発、機械計測及び金属分析に関する技術支援を行っています。

島根県産業技術センター

兵庫県立工業技術センター 生産技術部 金属・加工グループ

当研究室は、金属材料および機械加工に関する試験研究及び技術支援を行っています。 鋳造関連では現在、「超精密三次元造形システム技術開発プロジェクト」に参画するなど、三次元積層造形技術を鋳造プロセスへ活用する研究開発を進めています。 その他、X線CTスキャナや流動・凝固解析システムを使った鋳造欠陥解析や光学・電子顕微鏡や発光分光分析装置などによる金属材料の分析・評価、研究会組織の運営などにより県下の鋳造企業との交流を図っています。

兵庫県立工業技術センター

甲南大学 長坂研究室

コスト・マネジメント、管理会計を中心とした学際的研究によって、ものづくり・ロジスティクス分野のソリューションに貢献できるメゾスコピック・モデル(中間モデル)の開発を続けています。

近畿大学 バイオコークス研究所 鉄鋼材料研究室

鋳鉄を基本とした研究を行っており黒鉛の成長に及ぼす微量元素の影響について検討を行っています。また、環境保護の観点から環境に優しい鋳造に関する研究を中心に行っています。近畿大学で開発したバイオコークスを、石炭コークスや加炭材の代替材として用いることでCO2、SOx、NOxなどの排出量を抑えた鋳造を行っています。一方で、鋳ぐるみ技術を用いた様々な材料と鋳鉄との複合化の研究を行っています。

近畿大学 理工学部 機械工学科 非平衡プロセス工学研究室

非平衡プロセス工学研究室には、とにかく「金属が好き」、「○○が好き」といったように、何事にも興味を持つ好奇心旺盛な学生が集まっています。 研究室では、次の4つの心を大切にしています。 (1) 探求:真理を探求する心、(2) 自主:自主性を尊重する心 (3) 約束:約束を厳守する心、(4) 挨拶:挨拶は心を映す鏡 研究室のキーワードは3つ。「環境」「リサイクル」、そして「鋳鉄」です。 いずれもものづくり を基本において、研究に真正面から取り組んで、創造性の育成に努め、これを付加価値として、世の中に多くの優秀な人材を輩出したいと思っています。

研究室集合写真

近畿大学理工学部機械工学科  複合材料研究室

私たちの研究室では,鋳造法を用いて金属中にセラミックスや金属間化合物を複合化・分散させた金属基複合材料を作製し,その諸特性を調べています. また,鋳鉄の組織と機械的性質に及ぼす微量合金元素の影響に関する研究や,次世代航空機エンジン材料としての適用が期待されるニオブ基合金に関する研究などにも取り組んでいます.

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 融体加工研究室

 金属・合金,無機物あるいは有機物の液体状態(融体)を経由した「ものづくり」の研究を行っています。具体的には鋳造,溶射,乾式製錬などです。これらは全て,融体(液体や固液共存の流体・粘性体)とそれに接する固体(例えば溶湯と鋳型)との物理的・化学的作用が関与するプロセスであり,その科学的現象に注目して研究を行っています。
 鋳物の性質は構成相の種類・大きさ・形・分布からなる金属組織によって変化するため,合金設計に関する研究も行っています。

図1 一電源二炉形式(大気炉,真空炉)の高周波誘導電気炉(30kVA)

関西大学 化学生命工学部 化学・物質工学科 凝固プロセス研究室

金属および合金の凝固機構の解明に取り組んでいます.環境低負荷型鋳造法である凍結鋳型鋳造法の諸特性を評価する研究を行っています.また,新たな鋳造法として凍結鋳型に消失模型を組み合わせたハイブリッド鋳型鋳造法の開発に取り組んでおり,アルミニウム合金地金の鋳造特性に関する研究も進めています.さらに,減圧プラズマ溶射法を用いて微細な硬質粒子をin-situ分散させた複合材料の作製や,水素吸蔵合金,無電解めっき,アクティブスクリーンプラズマ窒化に関する研究も行っています.

大阪大学 接合科学研究所 藤井研究室

 摩擦攪拌プロセスを用いた鋳鉄の表面硬化技術に取り組んでいる。Φ20程度の円柱状の工具を1000rpm程度の高速で回転させながら鋳物表面に押しあてることにより、従来技術より大幅に高い、表面硬度900HVを達成することができる。また、これまで硬化が困難であったフェライト系鋳鉄も、この技術より表面硬化が可能である。
 この他、鋳鉄と鉄鋼材料の接合やアルミニウム合金中に発生する気泡の除去方法などに取り組んでいる。

研究室集合写真

大阪産業大学 熱輸送工学研究室

当研究室では、高温溶融体からの熱移動、および溶融体そのものの移動に関する研究を行っています。例えば、溶融金属からの熱移動に伴う凝固現象に着目し、大型放射光施設を利用して直接観察を行っています。また、溶融金属の流動現象を想定し、水モデル実験などによる直接観察を行っています。さらに、充満後の未凝固溶湯を想定した融体内に人工的に気泡を導入し、鋳壁面との相互作用や自由表面での挙動などについて解析しています。これらの結果をふまえて、鋳造の数値シミュレーションの開発、高精度化を試みています。

大阪工業大学 工学部 機械工学科 羽賀研究室

主に軽量金属を対象とした高速双ロールキャスター,クラッド材作製用双ロールキャスター,異径双ロールキャスター,スクレイパーを装着した単ロールキャスター,厚板用半連続キャスター,線材用キャスターなど,薄板,厚板,線材用のキャスターの開発を行っています.また,超薄肉用ダイカストや通孔材などのヒートシンク関係の研究も行っています.

異径双ロールキャスターによるアルミニウム合金板の鋳造,ロール周速:30m/min

京都大学大学院 工学研究科 材料工学専攻 先端材料機能学講座(安田研究室)

材料の特性を発現させるために重要な凝固過程における組織形成、偏析などの欠陥形成、さらに力学的な現象(変形や割れ)の新しい学理構築を目指し、実証的な組織形成の把握を基礎に、物理モデルの構築、シミュレーション、さらに組織制御手法の開発を行っています。特に、時間分解イメージングによる実験事実に立脚した体系化に重点を置いています。また、セラミックスの鋳造や電磁力を利用した材料プロセスの学理構築を構築し、新しい鋳造・凝固プロセスの開発を目指しています。

京都市産業技術研究所

京都市内中小企業を対象とした,金属材料に関わる研究指導,技術者研修及び品質管理や電子機器・部品の信頼性評価の実施を,ならびに工業製品,原材料の分析技術に関わる研究指導及び技術者研修,人材育成のほか講習会などの実施をしています。

三重大学 大学院 工学研究科 機械工学専攻 知能ロボティクス(矢野)研究室

数値流体力学(CFD)を援用した最適化計算手法や自動注湯ロボットの制御手法に関する研究を行っています.また,鋳造プロセスの最適化や製品形状の構造最適化に関する研究や,熱流体解析を援用した3D形状最適化手法に関する研究を行っています.最終的には,工業製品の高品質・高機能・高耐久性を実現する新しい製品設計手法および製品製造技術の実現を目指しています.

三重県工業研究所 金属研究室

三重県工業研究所金属研究室は昭和15年県内鋳物工業の技術の振興と発展を図ることを目的として設立されました。以来、鋳物技術と製品品質の向上、新技術 の開発などを目指した研究開発に取り組むとともに、鋳物工場への技術支援を実施しています。また、鋳物工場の現場技術者の育成を目的とした講座を実施して います。業界の皆さんは当研究室を自社の試験室。研究室のように活発に利用し、優れた鋳物づくりに取り組んでいます。

研究室の概観

名古屋工業大学 工学研究科 材料機能分野 先進構造材料学研究室(渡辺・佐藤研究室)

「生体材料から航空・宇宙材料まで」をモットーに,幅広い材料研究を行っています.研究の一例として,遠心鋳造法を利用した傾斜機能材料の製造があります.金属溶湯と固相粒子の間に生じる遠心力差を利用することで,材料特性が材料内部で位置ごとに連続的に変化した傾斜機能材料の開発を行っているのです.代表例として,炭素繊維強化樹脂(CFRP)における穴あけ加工用メタルボンド砥石の開発を進めており,耐久性に優れたメタルボンド砥石の開発に成功しています.

豊橋技術科学大学 機械工学系 材料・生産加工コース 材料保証研究室

豊橋技術科学大学の材料・生産加工コース中で主に非鉄金属材料を扱う研究室です。鋳造材の材質改善ために,材料製造プロセス開発(鋳造,圧延,鍛造,熱処理)から,力学的性質の評価(硬さ,引張強度,高温強度,疲労強度),さらには,検査評価技術の開発(放射光によるX線CTイメージング,画像解析,計算解析)を行っています。特に,プロセスの改善による組織制御と結晶粒微細化,それらの特性評価はお任せください。

研究室メンバー

大同大学 工学部 機械工学科 前田研究室

H26年4月に発足した新しい研究室です。鋳造CAEの湯流れ解析、凝固解析を中心に、実験とシミュレーションの両面から鋳造CAEの技術開発、精度向上、検証等について研究していきます。また生型造型に関して、造型メカニズムの解明や、造型用のシミュレーション開発も実施予定です。

研究室集合写真

産業技術総合研究所マルチマテリアル研究部門軽量金属プロセスグループ

二酸化炭素排出量の低減を目的として、輸送機器を軽量化すべくアルミニウム合金やマグネシウム合金を中心とする軽量金属材料の溶解、鋳造技術に関する研究を幅広く実施しています。特に鋳造欠陥を低減し高い信頼性を発現するための半溶融成形・半凝固成形などのプロセス研究、溶湯を撹拌しながら凝固させ鋳造組織を微細化する技術、新しいリサイクルプロセスを構築するための溶解技術など開発に取り組んでいます。また、鋳造現場の3Kイメージを脱却し、ゼロエミッションを実現するために新たな鋳造技術として凍結鋳造技術の高度化を進めています。

岐阜大学 工学部 機械工学科 機械コース 創造システム工学講座 山下・新川研究室

本研究室では,鋳造を機械工学に関する様々な専門分野から多角的に捉えるとともに,鋳造時に必要な金型を科学的に極めることによって,さらに優れた製品を世に生み出すための研究,開発を行っています.
また,鋳造以外にプラスチック射出成形,切削等に関する研究も行っています.

岐阜県産業技術総合センター

岐阜県の基幹産業として成長している自動車・航空機・工作機械などの機械・金属関連分野における「ものづくり技術」に対応して、研究や依頼試験・技術相談などを通じた重点的な技術支援を目的としています。また、平成23年5月30日に地域産学官共同研究拠点「ぎふ技術革新センター」を開所、運営を開始し、共同研究、人材育成、共同機器利用、産学官連携推進を通じ、成長分野へ展開することにより産業構造の多様化・高度化を目指しております。

技術開発本部棟正門より

福井大学 工学部 機械・システム工学科 原子力安全工学コース 材料強度学研究室

材料の高強度化や高機能化を目指し、シミュレーションを用いた変形・破壊挙動評価を行っています。高輝度放射光施設SPring-8やマイクロフォーカスX線CT装置を用いて、鋳巣や鋳造組織の3次元有限要素モデルを構築し、応力場とひずみ場を評価することにより、破壊に対する欠陥や組織の影響を定量的に評価しています。ボクセルベースのイメージベース有限要素解析の高精度化も研究しています。また、腐食電場解析と応力解析を連成させた腐食疲労シミュレーション法も開発しています。

石川県工業試験場 機械金属部 金属材料担当・3Dものづくり推進プロジェクト室

金属製品,機械部品,素形材の機能向上と加工技術などについての相談・技術指導,依頼試験,研究開発業務を行っています。生産技術、不具合対策製品開発など技術問題でお困りの時は,お気軽にご相談ください。
a.技術情報が必要なとき:HPやメールによる技術情報の提供(無料),  図書室での専門誌や技術書の閲覧(無料),技術セミナーの受講(有料)
b.技術指導が必要なとき:研究員が行う電話,面談等での相談指導(無料),  県内生産現場への出向いての技術指導(無料),  製品開発等に係わる中長期的な技術支援(有料)
c.共同研究をしたいとき:当場設置の設備を利用した試作技術の習得(有料),  サポイン事業等の共同研究開発参画(要相談)
d.製品や素材の試験,測定,分析を依頼したいとき(有料)
e.試験設備・施設を利用したいとき(有料)

図1研究員集合写真

富山大学 都市デザイン学部 材料デザイン工学科 素形制御工学研究室(才川研究室)

近年、地球温暖化の観点からCO2の排出量削減を目的とし、輸送機の軽量化が要求され、軽金属材料の輸送機器部品への適用が拡大しています。そこで私達の研究室ではこれらのような軽金属材料、主にアルミニウム合金およびマグネシウム合金の難鋳造材の鋳造性、凝固過程検討ならびに鋳造材の析出について研究を行っています。また国内外の学会への積極的な参加および発表、企業との共同研究を精力的に行っています。

集合写真(富山大・ 才川研)

長岡技術科学大学 先端軽金属材料研究室&高性能マグネシウム工学研究センター

環境にも易しく、世界中のどこでも容易に入手しやすい汎用のユビキタス元素のみを添加し、結晶粒界に高融点化合物、粒内にナノオーダーの析出物を配置した組織を創り込み、自動車のエンジン部材等へ適用可能な耐熱Mg合金の開発を目指しています。一方では、輸送機器の構体等へ適用可能な高強度・高延性熱処理型マグネシウム合金の開発も目指しています。

山梨大学 工学部 機械工学科 動的システムデザイン研究室(野田研究室)

「動的システムの解析と制御」を基盤技術として社会や人に役立つ制御システム開発を行っています。鋳造関連分野では、自動注湯機の数理モデル解析と高速高精度化を実現する注湯制御システムの研究開発を行っています。また、フーリエ変換やウェーブレット変換などの時間周波数解析を用いた振動現象解析とその振動抑制制御手法の開発を行っています。

山梨大学大学院 総合研究部 中山研究室

アルミニウム合金やマグネシウム合金といった軽金属材料の機械的性質の改善を目指して、材料のミクロ組織状態と機械的性質との相互関係を体系的に精査する基礎研究を行っています。特に、熱処理型アルミニウム合金鋳造材に関しては、熱処理の効率化を目的として、高周波誘導加熱装置を用いた急速昇温を伴う高温短時間の溶体化処理がミクロ組織及び機械的性質に及ぼす影響を検討しています。また、強ひずみ加工を用いた鋳造凝固組織の均質化による機械的性質の改善を検討しています。

2013年度研究室メンバー

横浜国立大学大学院工学研究院システムの創生部門 梅澤研究室

組織制御と特性に関する研究を通じ、循環型社会システムの構築に資する材料とプロセスの創造を目指しています。「デザイナーズマテリアル」を合言葉に、材料の変形や破壊挙動についてナノ・メゾ・ミクロスケールからアプローチする、創質プロセス設計(構造を制御して高機能・特性を発現する)に関する研究を行っています。金属材料の変形や破壊実験、加工熱処理や凝固組織制御実験、電子顕微鏡を駆使した解析実験、変形組織のモデリングなどの基礎的実験研究が主体です。

集合写真

早稲田大学 総合機械工学科 吉田研究室 (輸送機器・エネルギー材料研究室)

設計と生産・加工・材料(素材)の間の壁なく縦横に活躍できる人材の輩出をめざしている。機械工学の素養を有する学生に対し生産技術の素養を融合させる。ほぼ全てのテーマが産業界・関連学協会とリンクしている。企業の場合は先行開発テーマを共有するケースが多い。学協会の場合は業界に共通した問題であり、解決が切望されるテーマを共有するケースが多い。企業または国研から客員教員をお迎えし関連テーマの指導に当たって頂いている。国家プロジェクトも主導または分担してきた。現在も、複数のプロジェクトを実施している。研究のための研究は行わない。仮にやや遠い将来となっても役に立つ道筋を立てた上で研究開発を行う。実社会に貢献することと同時に人類にとって永く役に立つ基礎的な知見をも産み出すことを本旨としている。

大学院における鋳造実習の様子。流動凝固解析を事前に実施。指導は客員教授(2013年度当時)神戸洋史氏(写真中央右)

早稲田大学 基幹理工学研究科 材料科学専攻,機械科学・航空宇宙学科,各務記念材料技術研究所 鈴木研究室

本研究室は,多くの機関と連携しながら,金属の溶解,鋳造・凝固,塑性加工をはじめとするものづくりの研究を,基礎から応用まで幅広く行っています。研究室には,鋳造をはじめとする金属加工に強い関心を持つ優秀な学生が多く集まってきており,皆意欲的に研究,勉学に励んでおります。

東京都市大学 理工学部 機械工学科 機械材料研究室

新機能材料や構造材料の開発その特性発現機構の解明並びに特性評価に関する研究を行っている.機械の寿命を左右する疲労を明らかにするとともにめっき材料の密着性の評価や,金属、セラミックス,複合材料や表面改質材料などの先進材料の強度特性の予知と制御に重点を置き,新しい材料評価・試験システムの開発にも力を入れている.

研究室メンバー

東京都立産業技術研究センター  機械技術グループ・製品化技術グループ

熱エネルギー加工部門は,鋳造,溶接,粉末冶金,熱処理,金属分析の技術分野から構成されている。「鋳造分野」では,ダイカストや鋳物の欠陥・不良・トラブルに関する技術相談が多いため,金属組織解析を主体に行い,工程改善を行ってきた。このため,幅広いダイカスト・鋳造技術に対応できる。研究では,特にアルミニウム合金の溶解技術やダイカスト技術に関して現場現象や問題を取り上げ,学術的に解明してきた。また,考古の遺物や文化財の解析も行っており,実験考古学も手がけている。

東京工業大学 物質理工学院材料系 村石研究室

最も代表的な社会基盤材料である金属材料について、その製造プロセス、組織、力学的性質の関係について探求している。資源循環性に優れたアルミニウムとその合金を中心に研究を進めているが、鉄、非鉄に拘らず常に新しいテーマにチャレンジし、研究領域の拡大ならびに異分野とのコラボレーションを積極的に進めている。種々の先端的手法による同種・異種金属接合と接合機構の解明、高速双ロールキャスト法を用いた循環型アルミニウム合金の開発とin situクラッド材の製造、半溶融・半凝固材における固相の球状化ならびに溶質偏析挙動の解明が現在の研究の柱である。

東京工業大学 物質理工学院・材料系 熊井・村石研究室の集合写真(2022年3月 熊井先生ご退職に際して).これからは村石研究室として気持ちも新たに頑張ります.

千葉工業大学 先端材料工学科 本保研究室

本研究室では,千葉工業大学で開発された加熱鋳型式連続鋳造法OCCプロセスによる単結晶及び一方向整列組織からなる長尺の連続鋳造材の製造及び特性に関する研究を主に行っています。この研究では,超弾性線や単結晶AVケーブル、温度フューズ及び水素発生用合金材の開発を行っています。加えて、凝固関連の研究として高温条件下での超音波解析法開発等の研究を行っています.また、マグネシウム合金関係では、パイプ材の塑性加工と超音波接合を行っています。

ものつくり大学 技能工芸学部 情報メカトロニクス学科 岡根研究室(高温プロセス研究室)

高温プロセッシング研究室として、鋳造を中心として、セラミックスやガラス加工などを担当している。 大学院生が稀有なため、4年生を中心とした教員指導の研究体制をとるが、本年は2名の修士学生と成績上位の5名体制。 各種鋳造プロセスの解析に利用するコンピュータシミュレーション(CAE)が不十分な領域を実験によって、改善・実用化する為の技術開発を展開中。
 ダイカストスリーブ内可視化実験や破断チル層の解消、重力鋳造のエア巻き込みなどの他、ダクタイル鋳鉄の球状化剤研究、銅合金など材料特性追究、展示用作品(仏像・アクセサリーなど)を手掛ける。また陶芸・ガラス工芸などを外部講師の支援を受けて実施している。

埼玉県産業技術総合センター 材料技術・事業化支援室 材料技術担当 金属材料グループ

 埼玉県産業技術総合センターは、県内産業の技術力を強化し、その振興を図ることにより活力ある埼玉県づくりに貢献することを目的としています。このため、①中小企業の技術的な課題解決への支援、②中小企業ニーズ・社会的ニーズに基づく研究開発の2つを基本機能として、技術支援(技術相談への対応、試験研究機器の開放、依頼試験)、研究開発支援、情報提供・交流の各事業に取り組んでいます。
 金属材料グループでは、金属材料に係る技術を対象として企業の技術課題に対応するための技術相談、品質管理や製品開発、事故品の解析を目的とした依頼試験、試験研究機器の開放利用、企業の技術支援研究を行っています。

群馬大学大学院 理工学府 知能機械創製部門 半谷研究室

本研究室では,摩擦攪拌接合を利用してポーラス金属の作製を行っています.

帝京大学 理工学部 機械・精密システム工学科 頃安(熱・流体・融体)研究室

本研究室の主な研究テーマの一つとして,消失模型鋳造法に関する研究があります.この方法では部品の一体化やニアネットシェープで機械加工を大きく削減でき,これからの鋳造業界にとって必要とされている技術の一つと考えています.特にアルミニウム合金の湯流れに着目し,塗型の特性の影響等について研究を行っています.その他,湯流れ凝固解析, 魔鏡現象の解析, 自動注湯機の開発,3Dプリンタや3D切削器と石こう鋳型による精密鋳造によるラピッドプロトタイピングに関する研究も行っています.

EPCプロセスによるアルミニウム合金溶湯の鋳込

物質・材料研究機構 中核機能部門 材料創製・加工ステーション 材料創製グループ

金属材料研究に必要な素材製作への溶解技術と塑性加工技術及び高エネルギー密度のビームを用いた高速溶接技術を保有している.依頼研究者の要望に応じて,金属元素の溶解合成から塑性加工による成形,さらに新合金開発や新加工プロセス開発研究などに協力している.また,機構ミッションの1つである「機構の施設及び設備の共用」を促進させるため,当グループでは「技術の提供」という概念から共同研究や技術相談・設備利用等により,研究素材の製作に関して機構外研究者の要望にも対応を図っている.

30kg高周波誘導真空溶解設備

産業技術総合研究所 つくば東事業所 製造技術研究部門 素形材加工研究グループ

鋳造・鍛造・レーザー加工・溶接の各加工分野の基礎的研究を進めるとともに、ものづくり産業やそれを支える企業からの要請に基づいた課題解決の支援,および企業のものづくりを支援するツールとしての加工データベースやIT化支援ソフトなどの開発と普及を行っています。
超複雑形状の鋳造品を効率良く生産するため、複雑形状砂型の一体成型が可能な三次元積層造型技術を開発しています。同時に複雑形状鋳型に対応する鋳造技術の開発、鋳造材料・鋳型材料の評価技術を開発し、鋳造の生産プロセスを革新的に変える技術の実現を目指しています。

図2 自動注湯機_横型

山形県工業技術センター (同 置賜試験場,庄内試験場)

山形県工業技術センターは,県内の工業全般に関する技術水準の向上を図ることを目的として,山形県が設置した技術支援機関です.
 様々な御要望にお応えするため,機械/電気・ 電子・光/情報・通信/微小電気機械システム(MEMS)/金属/ 化学/窯業/木工/食品・醸造/繊維/デザインなどの各分野で,技術相談,受託試験,研究開発,技術者養成及び情報提供を行っています.
 鋳造分野は,主に素材技術部(山形市),庄内試験場機電技術部(三川町)で担当しており,強度試験,欠陥等の原因調査,化学分析,新規材料の開発(共同研究含む)などに対応しています.

写真2_高周波溶解炉(2014)

秋田大学 大学院理工研究科 物質科学専攻 材料理工学コース 棗研究室

本研究室は1967年に設立された鉱山学部金属材料学科金属材料講座の流れを引き継いでおり,2014年4月からは理工学部物質科学科材料理工学コースに改組となります.本研究室の教員は大笹教授が2009年に,棗講師が2012年に着任し新たな体制で研究・教育に当たっており,金属材料学,材料評価学,材料組織学などの科目を担当しています.研究対象は金属・合金の凝固プロセスですが,特に数値シミュレーションやモデリングを中心とした研究を行っています.

研究室の集合写真

秋田大学 大学院理工学研究科 物質科学専攻 材料理工学コース 後藤研究室

1967年に鉱山学部金属材料学科鋳造工学講座として設立され,二度の改組を経て現在に至っていますが,2014年4月からは理工学部物質科学科材料理工学コースに改組となります.大講座内の教員がグループを構成して研究・教育に当たっており,材料プロセス学,加工プロセス学,凝固加工学,弾性体力学などの科目を担当しています.研究室に仮配属となる学部3年生向けの科目である創造工房実習では,たたら製鉄を行い,得られた鋼を用いて果物ナイフを作製するという実習を行っています.鋳造分野以外にも,材料の変形シミュレーションや疲労寿命評価,鉛フリーはんだ接続部の信頼性向上に関する研究を行っています.

akita_u1

秋田県産業技術センター 

高機能鋳造材料の開発,鋳造品製造技術の効率化および県内鋳造企業の技術支援を目指します.

金属材料チームメンバー

宮城県産業技術総合センター 材料開発・分析技術部

研究開発や試験分析,技術支援の提供などを通じて,宮城県の産業発展のために活動する公設試験研究機関です。 セラミックス,金属,高分子材料などの材料開発・加工・評価を担当しています。材料開発・加工では,長繊維強化熱可塑性樹脂成形技術や通電焼結技術を用いて製品開発を支援しています。評価では,各種材料の物性評価や化学分析を行っています。鋳造分野では,アルミニウム合金の流動性を垂直吸引方式で評価し,鋳造企業への技術支援に役立てています。

東北大学 流体科学研究所 リヨンセンター 流動システム評価研究分野

エネルギープラントなどの大規模複雑システムを対象として、センシング技術、材料評価技術等を用いた保全の最適化に関する研究を行っている。
1.構造物の非破壊検査およびヘルスモニタリングに関する研究
2.構造材料の非破壊劣化診断法の開発
3.硬質炭素コーティング材料の機能性のメカニズム解明と省エネルギー技術への応用
また、構造材料の非破壊検査としては、片状黒鉛鋳鉄の黒鉛組織の評価、球状黒鉛鋳鉄の硬さ評価、オーステナイト系ステンレス鋼及び炭素鋼の劣化診断、オーステナイト系ステンレス鋼、ニッケル基超合金における応力腐食割れ、疲労割れの評価、について研究を行っている。

研究室集合写真

岩手大学 理工学部、物理・材料理工学科 平塚研究室

本研究グループでは、鋳造による加工プロセスを用いて複合材料を作り、材料の機械的性質を調べています。また、大型プロジェクトによる共同研究により高機能複合材料を開発しています。「強靭鋳鉄の高機能化に関する研究」では、希土類元素を用いた強靭鋳鉄の開発や高Mn鋼スクラップをリサイクルした鋳鉄の開発研究を行っています。また、FSWを用いて、「鋳鉄と異種材料との複合化に関する研究」を行っています。

岩手県工業技術センター 素形材プロセス技術部

①鋳造材料の高品質化・リサイクル性向上
②鋳造材料の高機能化
③伝統工芸品である南部鉄器の高付加価値化に関する研究を推進しています
①では,鋳鉄溶湯からの脱マンガン技術やアルミニウム合金溶湯の清浄度評価技術などに取り組んでいます.
②では,鋳鉄に各種元素を添加したり,鋳包み等により,耐摩耗性や耐食性等の向上に取り組んでいます.
③では,タタラで採れた鉧の溶解技術に取り組んでいます.
また,岩手県近郊の非鉄金属部品を製造している企業様で設立された「岩手非鉄金属加工技術研究会」と,タタラ関連技術に取り組んでいる企業・個人で設立された「いわてたたら研究会」の2つの研究会の事務局をしながら,関連する技術支援も行っています.

鋳造班(左から岩清水,池,高川,黒須)

室蘭工業大学 理工学部 創造工学科 機械ロボット工学コース 機械製作学研究室

機械加工,生産システム,鋳造,機械材料などの製作にかかわる研究を行っている.鋳造工学分野ではオーステンパ球状黒鉛鋳鉄などの高強度鋳鉄の湿潤環境中の脆化(水脆化)など強度に関する研究や薄肉鋳鉄の鋳造や溶湯処理における希土類元素の影響について研究を行っている.また,鋳鉄の非破壊による材質評価技術に関する研究を行っている.鋳鉄の耐食性の評価や腐食現象を利用した無機酸化物の低価格・大量合成に関する研究を行っている.

室蘭工業大学 創造工学科  機械ロボット工学コース 熱エネルギー工学研究室

摩耗に関して実用化に結びつける新材料や技術の開発を行っています。「高付加価値を追求し続けること」が当研究室の使命です。本研究室では常温から高温(900℃)までの摩耗機構の解明、耐摩耗性・耐熱性の高い材料の開発に取り組んでいます。 さらに、これら耐摩耗材料の実用化ニーズに結びつける技術開発として強度評価及び難削材の加工技術の研究を行っています。 その他、レアアースレス球状黒鉛鋳鉄の製造技術に関する研究にも取り組んでいます。

北海道立総合研究機構 産業技術環境研究本部 工業試験場

当場では、製品技術部と材料技術部の2部にまたがり、少人数ながら鋳造プロセス全般、鋳鉄材料、アルミ合金材料など多岐にわたる技術開発や技術相談などへの対応をしています。鋳造プロセスでは、かつて生型砂管理に傾注して自動砂試験機を開発した経緯もあり、最近は3Dプリンターを使った鋳型作りに関する技術開発・支援に取り組んでいます。一方、アルミ鋳物の分野ではX線CTやガス分析装置を利用した鋳造欠陥分析や工程改善に携わっています。

旭川工業高等専門学校 システム制御情報工学科 堀川研究室

本研究室では,鋳鉄をはじめとした構造用材料の強度評価に取り組んでいます.特に球状黒鉛鋳鉄を対象として,鋳造シミュレーションを用いた予測から非破壊による強度評価に取り組み,鋳造の前と後での評価を目指しています.また,渦電流試験によるステンレス鋼のひずみ・損傷評価も主要テーマの1つです.

※複数の語句で検索するときは半角スペース で区切ってください
PAGETOP
Copyright © 鋳造工学|研究室データベース All Rights Reserved.
Powered by WordPress & BizVektor Theme by Vektor,Inc. technology.